漢城大学留学レポート

漢城大学【2017年度前期帰国】私費

レポート作成M.H

 私は二回後期から三回前期までの一年間を韓国ソウルにある漢城大学の語学堂に私費留学を行いました。韓国の語学堂は初級レベルの1級から高級の6級まで設定されています。入学式が終わったあと階級分けテストが行われます。テスト内容は、選択形式の読解問題のテストと、韓国人教員との面接でした。面接の際は5級の日本人の生徒が分からない場合の通訳として同席していました。この2つの試験を通じて階級が分けられます。私は2級からでした。韓国の語学堂では午前9時から1時までの1講義50分の1日4講義でした。
授業内容は、읽기(読み)、쓰기(書き)、듣기(聞き取り)、말하기(会話)、の4つで主に構成されています。一つのテーマが終わるごとに単語テスト勉強とシャドーイングのテストが行われました。
韓国では前期後期ではなく四学期に分かれています。成績は、一学期に中間期末の二つの試験の結果+出席率で進級できるかが決まります。
試験内容は、읽기、쓰기、듣기、말하기 の4つの試験があり、3級からはPPTを使った発表の試験も行われました。

漢城大学の語学堂ではアジア圏の生徒が多く在籍していました。クラスは15人程度の少人数制で、割合でいうと、ベトナム人4割、中国人3割、日本人2割、その他の国1割という感じでした。各クラスに担任教師がつきますが担任含め三人の教師が交代で授業を行います。

2級3級では、自己紹介や道を訪ねたり、お店での会話、電話での会話など日常生活において必要なシーンでのテーマでした。漢城大学では高麗大学の教材を使用していました。教科書とワークの二冊使用します。4級では、返品の際の会話やニュースなど日常生活においても少し難しい単語などが頻出しましたので、予習は必ず必要でした。5級では、環境問題や少子高齢化など、世界に観点をおいての授業内容でした。5級では韓国語の能力だけでなく、議題とされている問題についての知識がなければ理解が出来ないので、普段からニュースを見ることが必要だと感じました。また、5級では말하기の時間に、討論を行いました。議題について各生徒が討論を行い、その結果を構成したり、また各自国で比率を調べて発表なども行いました。

私は前期の6ヶ月間を学生寮で過ごし、その後の3ヶ月を知人宅でのホームステイ、残りの3ヶ月をワンルームで過ごしました。元々、学生寮のほうが語学力が伸びると聞いていたので学生寮を選びましたが、漢城大学の学生寮はアパートで同室は必ず同国籍の生徒だったのでほとんど韓国語での交流はありませんでした。各大学によって寮の形式も違うと思うので語学力向上のため学生寮を選ぶ際は確認したほうがいいと思います。学校から近く費用も安いという点では一番おすすめです。ホームステイ先は富川方面でしたのでソウルまでは少し交通の面で時間がかかりましたが、現地の家庭食や生活を直接体験できることができたので、とても良い経験になりました。ホームステイは当たり外れがあると聞きますが知人宅でしたのでその面も安心して過ごせました。ワンルームは、家賃7万4000円の半地下を契約しました。短期での契約はでしたのでカンナム方面でしかワンルームを見つけることができませんでした。学生寮ではガスなどを使うことが出来ませんでしたが、ワンルーム生活では自炊をしました。マートに行く機会も増え、物価を知るいい経験になりました。
 学校での勉強ももちろん大切ですがなによりも交流を通じて学ぶことの大切さを留学を通じて感じました。日韓問題が大きく取り上げられますが、親日の方がとても多いです。積極的に交流していくことが語学力向上に一番良い方法だと思いました。留学を通じて更に韓国への関心が湧き、語学ももっと頑張ろうと思います。留学は今だからこそ出来るとても貴重な経験だと思います。私も今までの人生で一番楽しく充実した時間でした。