高麗大学留学レポート

高麗大学【2019 年度後期帰国】私費

レポート作成N.J

 私は2019年9月から2020年2月までの6ヶ月の間、韓国のソウルに留学しました。

 

 大学について感じたこと

 高麗大学の韓国語授業は、コミュニケーションを中心とした授業なので、今回の留学を通して特に会話力がぐんと伸びました。毎日、先生方が「文書を書く前に実際に話してみなさい」と実践的な指導をしてくださったおかげで、留学前には頭の中で「韓国語⇔日本語」という翻訳作業をしていましたが、留学を終えた今では韓国語を韓国語でそのまま理解できる時が多くなったと実感しています。一方で、作文練習などライティングにはあまり力を入れてないという印象でした。そのため、作文の練習をもっとしたい場合は、授業時間外に作文を書いてきて先生にチェックしてもらっていました。

 大学の周りには食堂がたくさんあるので食事の面では困らなかったですが、友達と遊ぶところはほとんどなく、いつもホンデまで遊びに行っていました。高麗大学はソウルの中心地から少し離れたところにあるため、ホンデまでは地下鉄で40分くらいかかり、少し不便に感じました。

 

 留学中の旅行について

 留学中には韓国国内あちこちを旅行して、韓国についてさらに知識を深めることも目標の一つとしていました。私は、加平、束草、釜山、済州島の4カ所に旅行に行きました。特に加平と束草には、日本から行くのが少し大変なので留学中に行ってよかったです。ソウルから束草へは高速バスに乗って約3時間、加平へはITXで約1時間で着くので日帰りで行きましたが、十分に観光することができました。ソウルとは少し違った雰囲気で、静かで自然豊かで景色も最高でヒーリングするのにとても良い場所でした。

 

 留学して良かったと思えること

 私が留学に行く頃、韓国では日本の輸出管理規制強化を巡り日本製品の不買運動やデモなどの抗議活動が活発化していました。その様子をニュースや新聞で見ていて、周りの人達からはこの時期に韓国に行くのは危険ではないかと言われていて、自分自身とても不安でした。しかし、実際に韓国に行ってみると、韓国の人達は政府と国民をはっきりと分けて考えているようで、この問題で嫌な思いをすることは一度もありませんでした。そして、むしろ韓国の人たちは私を温かく迎えてくれて、心配までしてくださいました。メディアで報じられていた状況と実際に自分が見て感じた状況が確かに違っていたことがわかり、メディアの情報を鵜呑みにしてはいけないということが改めてわかりました。

 そして、半年間と短い留学期間でしたが語学力も磨くことができました。大好きな韓国で韓国語だけに集中して勉強した毎日はとても幸せで楽しかったです。将来の可能性も広げることができたと感じています。また、語学堂では国籍豊かな友人をつくることができました。今までの自分の視野はとても狭かったこと、世界は広く様々な考えを持つ人がいること、何でも自分で選択できるということ、周りの基準よりも自分がどうありたいかにこだわること、可能性は自分で広げられるということ、失敗を恐れずに挑戦してみること、、、韓国で出会った友人たちからたくさんのことを教わり刺激を受けました。自分の性格も以前よりも前向きに、少しでも変わることができたと思います。

 

 最後に 

 私は元々新しいことに挑戦することが苦手でした。今回の留学もずっと迷っていて、申し込みの締切りギリギリになって思い切って留学を決めました。留学準備が十分にできなかった点もありますが、留学を終えた今、勇気を出して挑戦してみて本当に良かったと感じています。もし、あの時決断できずに諦めていたとしたら、とても後悔していたと思います。留学に迷っていた私を後押し、貴重な経験をさせてくれた両親に感謝しながら、留学で得た経験を今後活かしていきたいです。