国立台湾師範大学留学レポート

国立台湾師範大学【2016年度後期帰国】交換

レポート作成N.M

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1.国立台湾師範大学と寮について

 この国立台湾師範大学(National Taiwan Normal University、通称NTNU)は歴史のある教育大学であり、台湾で最も古く留学生の受け入れを始めた大学で留学生も多く在籍し国際色豊か。部活・サークルの数も台湾で一番多いと聞きました。大学内ではレストランも運動場、ジム、プールもあり学生は利用可です。また部活や学部の学生が積極的にイベント(料理やお菓子、物品販売や似顔絵を描くなど)を行っており、賑わっています。大学周辺にはレストランにドリンク屋、夜市もあり、食べるものも日用品にも困りません。駅もバス停も近いので交通も便利です。
 そしてこの大学の中には語学学校の国語教学センター(Mandarin Training Center、通称MTC)もあり、この語学学校も台湾で一番歴史が長く最大規模の中国語学習施設です。中国語のみならず台湾語や中国武術、中華料理や京劇といった文化も学べるプログラムもあります。 わたしはこの大学は中国語を学ぶ、また学生生活を謳歌するにおいては最高の環境であると思います。
また寮については、私の場合、前回の交換留学生と違ってメインキャンパスではなく、別のキャンパスの中でした。私および今回の留学生の住んでいた寮は新築で台湾の中では綺麗めです。部屋は三人部屋。冷蔵庫はないですがウォーターサーバーにIHクッキングヒーター、鍋もあるため便利です。この寮のあるキャンパスの周辺はスーパーや夜市、駅もあるため便利です。キャンパス間を結ぶスクールバスもあるので困ることはありませんでした。


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2.私の授業について
 まず語学学校では3時間の授業を週二回とっていました。少人数クラスなので先生と他の生徒との距離が近く、発言や会話をする機会が多かったので発音とリスニングがよく鍛えられました。授業内容が濃いのと毎回小テストを行うので予習復習が欠かせなかったです。一つの単元が終わるごとに筆記と口語の試験があるため、基礎からしっかり学びました。授業中、先生はよく国際色豊かな生徒たちにあなたの国ではどうなのかという質問するため、台湾以外の国も知れ勉強になりました。逆に日本のことを聞かれ答えられないという恥ずかしい経験もあり、日本を含め中国語を通して世界のことも学べる授業でした。
  大学の方では中国語学部などの本科生に混じってリスニングや発音、読み書きなどの中国語の授業をとっていました。しかし語学学校よりも遥かに中国語のレベルが高く、ディスカッションやプレゼンテーションも多いので、最初の前期はとても苦しかったです。私は三月から大学の授業に参加しましたがこの時は後期の授業になるのもあって内容も難しめだったのもあります。後期からは耳も慣れてきたので、語学ではなく観光学や文化学の授業もチャレンジしました。これもなかなか難しくついていくのにやっとでしたが、興味深く面白い内容で楽しかったです。以下、受講した講義、前期では読書訓練(Ⅱ)、会話訓練(Ⅱ)、聴力訓練(Ⅱ)、中級日語、後期では当代華語(一)、華語發音與正音、中国伝統飲食文化、観光華語、発現台湾です。


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3.台湾(台北)で生活することについて
 海外生活といわれれば不安に思われる人が多いでしょうが、台湾においては何も心配はいらないと思います。台湾には日本の商品が多く流通しており、日本製の薬や日用品、化粧品など簡単に手に入ります。物価が安く治安も悪くない、あちこちにセブンイレブンやファミリーマートも日本のファミレスもレストランもありますし、親日家も日本語を話せる人も多いです。MRTという電車やバスもあり交通がとても便利です。都市である台北では特にです。問題といえばトイレットペーパーは水に流さないといった衛生面、治安は良いほうだがスリがいること、車の運転が荒いことでしょうか。これは気を付けなければなりません。
  あと台湾は外食文化です。私は寮で料理もしなかったのもあり、この一年間はずっと外食でした。屋台など安いところであれば100元(約380円)で美味しいものをお腹いっぱいに食べれます。さらに和洋中からタイベトナム韓国料理などいろんな料理があります。私は毎日今日は何を食べようかと考え、食べ歩くのがとても楽しかったです。


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4.一年を振り返って
 留学をした最初の1、2ヵ月は全て慣れない中国語での授業や生活でとても長く感じましたが、今この留学を振り返ると1年間というのはあっという間だったと思います。 最初は言語の壁に苦しみましたが半年過ぎたころから耳も生活も慣れ全体的に余裕を持つようになりました。そして1年間台湾にいて私の中国語は伸びました。最初は語学学校のクラスも最低レベルでしたが、留学の最後あたりには簡単な日常会話なら話せるようになり、留学生との会話では英語ではなく中国語でするようになりました。ここまで成長したのも授業を頑張ったのもありますが、友達のおかげでもあると思っています。私は前期から師範大学の部活に入り、台湾人や留学生らと交流する機会を作りました。最初は言葉が拙いため会話は大変でしたが、ボディーランゲージや簡単な英語や中国語の単語を使い部活動を通してコミュニケーションをとってきました。台湾の子にはよく中国語の間違いを指摘してもらい教えてもらっていました。留学生らとは中国語を使って自国について話したり、逆に相手の国のことを聞いたりしました。彼らと共に助け合ったりと過ごした日々はとてもいい思い出です。
 あとこの一年ではいろんなところへ旅行しました。お金がないため台湾国外をでず、台湾国内だけですがそれでも見どころのある場所はたくさんあり、いろんな体験もしました。中国語で予約の電話を掛けたり、交通が不便なところでは現地の方に助けてもらったり、台湾人の友達の実家でお世話になったりなど。まだ行けてないところもあるので、これからも機会があればもっと台湾国内を巡りたいと考えています。 私は留学して本当に良かったと思っています。私はこの1年間の台湾留学で、たくさんの人に助けてもらいながらいろんな経験ができました。語学だけではなく、様々な価値観に触れ、多くのことを得ることができました。

 

5.留学を考えている人へ
 考えるだけでは何も始まりません、行動あるのみです。少しでも留学に興味があれば、留学経験のある人、留学サポートデスクの人などにまずは相談してみてください。私は龍谷大学の留学制度は素晴らしいと思います。資金不足と留学しても四年で卒業できるだろうかと留学をあきらめかけていた私ですが、龍谷大学の制度を利用することであまり負担をかけずに留学ができました。留学担当の事務員さんも優しい人ばかりでした。語学以上に留学で得られるものはたくさんあります。ぜひそれを実感してみてください。


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