中国人民大学留学帰国レポート

【交換留学】中国人民大学【2013年度後期帰国】

レポート作成H.S

<写真>(左上~右上)北京の六本木”三里屯”、友達と万里の長城にて、ハルピンの氷祭り、大学の日中交流団体

(左下~右下)友達と校内にて、大学の寮1号館、クラス写真、授業の様子

<授業>

授業は午前の1限目と2限目で終わり、午後からは自由な時間になります。1限目は日本の大学に比べてかなり早く朝の8時からスタートします。時間に対しては日本に比べて寛容なので、朝に弱い人もそれほど心配することはないでしょう(だからといって遅刻してもいいということにはなりませんが…)。また、他の多くの外国人留学生と中国語の授業を共にするので、北京に留学しながら世界中に友達をつくることも長期留学の魅力です。彼らと一緒に中国の有名な古典「論語」を読み、それを中国語で意見を交わす「世界的視野で論語を読む」という授業は特に面白かったですし、そのような授業は長期留学での貴重な体験です。また、外国人留学生の授業中の積極的な発言に促されるような形で、シャイな私にとっても発言しやすいクラスで学べたことはとても良かったです。私にとって彼らの授業に対する積極的な態度には学ぶべきところがありました。

<生活面>

:留学生の寮はいくつかに分かれていますが、交換留学生は基本的に1号館の寮(二人部屋)に入ることになります。シャワールーム、洗濯機、トイレ、洗面所、キッチン、学習室などが完備されているので生活する上で特に不便に思ったことはありません。(上 写真)

交通:日本の交通料金に比べれば北京の交通にかかる費用はとても安く、日本ではあまり乗らなかったタクシーに何回乗ったか数えきれないほどです。自転車=中国のイメージが未だにある人もいるかと思いますが、それはもはや昔の話です。たくさんの自動車が行き交い、北京では渋滞が絶えません。また、中国の地下鉄の多くは一つの企業がすべて運営しているので日本みたいに複雑なところがなく、しかもシンプルな設計で非常に使い勝手が良いと感じました。大体の交通料金は以下の通りです。

バス1~2元 地下鉄2元 タクシー初乗り13元 ※1元=16.4円(4/29現在)

飲食:自炊、食堂、屋台等食事の仕方は色々ありますが、私は食堂が一番学生にとって優しい値段でそして便利だと思いました。北京には様々な飲食店がありますが、大衆的な食堂での食事は現地の食文化に触れるのにはやはり一番だと思います。屋台も多いですが、値段は安いですがその分扱っている油や食材、調理の仕方には現地の中国人でさえ注意を払っています。屋台はあまりおすすめできません。

通信:携帯電話は現地ですぐに買いました。慣れない土地でスマートフォンを持ち歩くのに抵抗があったのと治安の悪さを考慮して270元ほどで電話とメール機能だけのものを買いました。家電量販店ですぐに手に入ります。また、中国のインターネット環境は日本に比べると多少劣り、時々ネットが繋がらなくなったりなんてこともありました。

銀行:パスポートを持参して支店の窓口に行き、口座開設書類を記入して整理券を受け取ります。窓口から呼び出されたら書類とパスポート、最初に入金するお金を渡せば手続きできます。このとき6ケタの暗証番号の提示が求められるのであらかじめ考えておきましょう。手続き終了後、キャシュカードか通帳のどちらかしか渡してくれません。通帳が使えるATMは限られているのでキャッシュカードを選ぶと良いと思います。

医療:北京には多くのインターナショナル病院(外資系病院)があり、外国語対応してくれるところが多くあります。自分の体にかかわることなので最初の頃は日本語が通じるところを選ぶのが無難だと思います。

日本人コミュニティというもの:北京には多くの日本人コミュニティがあります。〇〇県人会、〇〇大学同窓会、同好会等、いったん日本から離れると日本人という共通点だけで年齢関係なく多くの人とつながりが生まれます。日本各地から多くの人が留学であるいは仕事で来ているので、一つ一つの出会いに多様性があります。留学から日本に帰った後も日本各地でつながりが続いていくことと思います。自分の名刺を作っておくのをおすすめします。断然便利です。

※留学中に作成した「カンペキン」という北京留学情報冊子が国際文化学部教務課に置いてありますので情報収集にはそれもぜひ活用してみてください。

<留学中の旅行>

北はハルピン、南は広州・香港まで、留学中に中国各地へ旅行に行きました。私は比較的都市部を回っていましたが、日本にないような大自然の景色(新疆やチベット等)を中国でもっと見ておくのもよかったと思いました。中国には見るところがたくさんあります。食べ物、衣服、建造物、言葉、宗教が中国各地で全然異なり、北京以外での未知の世界が広がっています。「北京留学」ではなく、「中国留学」と呼ぶにふさわしい中国国内旅行を含めた留学をおすすめします!

<後輩へのアドバイス>

留学から帰ってきてよく聞かれることがあります。

「中国どうだった?面白かった?」と。

私は「とても面白い所だったよ」といつも即答です。

単に留学に行っていたという愛着からそう思う部分も単純にあるかと思いますが、それだけではありません。歴史に裏打ちされた豊富な中国料理そして世界遺産の数々。北はロシアやカザフスタン、南はインドやベトナムと国境を境に中国各地の言葉や文化、習慣、建造物がまるで異なります。中国語といっても北京語、上海語、広東語、その他方言色々ありますが、日本人の考えている「方言」のレベルではありません。意思疎通ができないレベルです。それに加えて、西の方に行けば今政治的に中国政府と対立している新疆のようなイスラーム世界の影響を大きく受けた地域やダライ・ラマで有名なチベットも存在します。また香港や台湾のような特別な地域もある。日本が報道対象とするのは多くが中国政府に対してであって、中国国民でないことが多いです。留学中に現地の人と交流するのは単純に楽しいですし、「国は国、人は人」ということにいつも気づかされました。一国の中にこれほど多様性に富んだ中で中国国民の意見もまた多様性に富んでいることは考えれば分かることでしょう。日中関係が悪化する中、私たちが日々のニュースから一辺倒的に中国を見ること自体がナンセンス。だから「中国面白かった?」ではなく「北京はどうだった?面白かった?」と聞いてほしいと内心思ったりもします。北京=中国では決してないからです。そんなことを思いながら多角的に中国を見ることの必要性を感じたことからこそ、多様性に富む中国は面白いと思うに至ったのです。