ダブリンシティ大学留学レポート

ダブリンシティ大学【2016年度前期帰国】私費

レポート作成M.A

私は2016年2月の中旬から8月末までアイルランドの首都ダブリンで半年間語学留学を行っていました。私が通っていた語学学校はダブリンシティ大学、DCUという愛称でアイルランド人なら誰でも知っているような大きい大学でした。そのため世界中の様々な学校と提携を結んでいるので留学生の数はとても多く、クラス内の人種も割と多国籍でした。しかしもちろん日本の大学とも多くの提携を結んでいるので、日本人も多く、日本が春休み夏休みの期間は短期留学生の影響で多い時で140人くらい居た時もありました。短期留学の人たちが帰っても長期留学者だけでも常に40人くらいはいました。なので語学留学で厳しい環境に身を置きたい人へは正直この大学はお勧めできません。

 授業時間は、基本的にam.8:50からpm.12:50までで、間に20分の休憩が入るというものでした。授業内容としては、この授業時間内にspeaking, discussion, writing, listening, readingなどすべての分野が含まれているというものでした。私は、始めの14週間General Englishを受け、その後6週間IELTS対策コース、最後の3週間TOEFL対策コースを受講しました。General Englishは先生のタイプにもよりますが、特にspeaking, conversationの分野に特化している印象を受けました。逆にIELTS,TOEFLなどの試験対策コースではspeakingよりもreadingやwritingなどのより戦術的なことを学ぶことに特化している印象を受けましたし、受講している生徒も英語がある程度でき、General Englishより圧倒的にレベルが高く、始めはついていくのがやっとでした。なので自分の英語力にまだあまり自信がないけど試験対策コースを受けよう、受けたいと考えている人は、まずGeneral Englishコースである程度英語に慣れてから受ける方がよいと思います。

 僕が通っていたDCUは、図書館をはじめ、様々な施設が充実していました。敷地内にはコンビニ、食堂、カフェに加え、一般人でも使用できる巨大な映画館やジム、さらにはバーもありました。さらに語学留学生対象に、毎日様々なアクティビティが催されるので大学内で退屈することなく過ごすことができました。

 住居について、私は始めの4カ月半ホームスティで、一旦旅行のため1ヵ月アイルランドを出て、再び戻ってからは3週間学生寮で生活をしていました。ホームスティでは80過ぎのおばあちゃんとの2人暮らしでした。面倒みも良く毎日料理を作ってくれる優しいおばあちゃんでしたが、シャワーの時間が5分と厳しくそれをあまり守れなかったのでよくそのことで口論になっていました。それらのことについて私は我慢できたので良かったのですが、もしホスト先を代えたいと思ったらすぐに大学に相談するべきだと思います。

 アイルランドは一年を通して雨量がとても多く1日の間に雨、晴れ、強風を体験することができます。私が住んでいたダブリンも雨量が多いですが、他の町に比べるとまだましな方で、コークやゴールウェイではもっと雨風が強いと現地の人が言っていました。

 アイルランドでの生活ですが、授業が終わったら図書館にいって自習するか友達と学校のバーか中心街にいってアルコールを飲みながら喋っていました。私が住んでいたダブリンは首都ですがそれほど広くはなく、半日もあれば主要な個所は十分観光できるほどの規模です。なので友達と街へ行くといってもパブに入ってアルコールを飲むか、夜ナイトクラブに行くというのがほとんどでした。ですが、アイルランドは世界でも有名なパブ文化があるので、パブに入ってギネスビールやウィスキーを飲みながら地元のミュージシャンが演奏するアイリッシュミュージック聴くのは格別でした。

 アイルランドの治安は正直言って悪いです。街にはあちこちに物乞いがいますし、通りや時間帯によってはマリファナの臭いがするところもあります。特に、これはヨーロッパ全体に言えることかもしれませんが、スリや置き引きが非常に多いです。自分の周りでも、財布や携帯、鞄を盗られている人はたくさんいましたし、自分も財布を盗られました。さらに夜に女の子1人で歩いていると前から来た複数の男に襲われるという事件もありました。なので、夜遅くに女の子1人で出歩くのは控えた方がいいと思います。ですが、アイルランド人自体はとても人当たりが良く、陽気で親切な人が多い印象を受けました。街で歩いていても急に話しかけてくれたり、道に迷ったりすると向こうから どうしたの?と歩み寄ってきてくれます。このようなことは普段日本では体験できないことなので、とても印象に残りました。向こうにいる際に、ホリデーを利用して他のヨーロッパ諸国に旅行する機会が何度かあったのですが、向こうの格安航空会社(LCC)を利用すれば、時期、時間、訪れる国にもよりますが往復7000~8000円で渡航することもできるので、留学先以外の国にも行ってみたいという人にはアイルランドという国は魅力的だと思います。

 約半年という留学期間はとても短いものでしたが、そこでの生活は日本では体験できないことばかりだったので、とても濃く一生忘れない思い出になりました。同時に様々な国の人たちと交流を深めていく中で、文化の違いなどでショックを受けることも多く、今のままではいけないと自分自身思うようになり、帰国してからも将来の目標のために頑張ろうと思えるようになりました。留学を考えているけど不安などでまだ迷っている人はあまり考えずにまず1歩踏み出してみることが大事だと思います。