キエフ大学留学レポート

【交換留学】キエフ大学【2013年度後期帰国】

レポート作成J.K

私は2013年2月から2014年の1月にかけて、ウクライナの首都キエフに留学しました。

 

ウクライナの気候は、夏は30℃を上回る事が無く乾燥しているため、陽射しに注意すればとても過ごしやすいです。キエフにはたくさんの公園や川があるので、暖かい気温を楽しむウクライナ人が多く見られます。植物も多く、リス等の動物も見られるので景観を楽しむ事が出来ます。反対に冬はとても寒く、-20℃を下回る日もあるため厚手のコートと手袋、帽子は欠かせません。また、積雪の影響で交通機関が止まってしまう事もあるので、食料の管理にも注意が必要だと思います。

 

留学中、私はキエフ大学でロシア語を勉強しました。ウクライナに留学する日本人は少なく、私は韓国人と合同で基礎レベルの授業を受けました。

授業は前期と後期で4ヶ月ずつ行われ、後期の初めには簡単なテストを受けて新しくクラス替えをしました。授業はロシア語で行われ、分からなければ英語で説明してもらえる事もありますが、あまり堪能な先生はいないので留学前にしっかり勉強する事をお勧めします。授業は平日の午後から2、3限ずつ行われたので、予習復習等毎日集中して取り組む事が出来ました。

授業は10人にも満たない少人数のクラスで行われるので、一人一人わからない所を見てもらう事が出来ます。教室で授業をするだけでなく、博物館に行くなど、課外授業を行う事もあるので、先生やクラスメイトとの交流を深める事が出来て、充実した毎日でした。

 

留学中は大学の留学生用の寮で生活していました。部屋にはベッドと戸棚、冷蔵庫が設置され、トイレとシャワーは隣の部屋と共同でした。キッチンと洗濯機は各階で共同なので、時間帯によっては混雑する時もありました。各階には寮母さんが待機しているのですが、盗難が起こる事もあるので、荷物の管理が必要です。また、同じ留学生でも様々な国籍を持つ人が集まるのでカルチャーショックを受ける場面がたくさんありました。

 

キエフ大学には日本語学部があるので、日本語を勉強している生徒さんと交流をはかる事も出来ました。留学手続きや、日本語学部の授業を見学させて頂いて知り合った学生さんと遊びに行ったりご飯を食べに行くこともあり、授業後や休日等楽しく過ごす事が出来ました。また、夏にはウクライナ国内から日本語を勉強、指導しているウクライナ人と交流するキャンプに参加させて頂き、私も日本文化を紹介する機会を頂きました。

ウクライナの物価は安く、特にウクライナは農業国家であるため、野菜はかなり安価で手に入りおいしいものばかりでした。反対に、衣類は日本と同じくらいなので、高めに感じました。Wi-Fiはショッピングモールやマクドナルド等のお店でつなぐ事が出来ました。私が生活していた寮でもWi-Fiが設置されましたが、部屋の位置によっては繋がりにくい事もあります。EMS等の郵便は、携帯電話で連絡された後寮の一階フロントに届けられました。もし不在であれば寮から遠い受け取り場所まで行かなければならないので、出来るだけその日に受け取る方が良いと思います。

ウクライナではオペラやバレエ、クラシック音楽等が格安で鑑賞できるので、興味があれば留学中に行く事をお勧めします。授業でもオペラやバレエの話をすることがあり、先生がおすすめを教えてくれます。大学と劇場はすぐ近くにあり、夕方から開演されるので、授業終わりに行くことが出来ます。ただ終了が遅いので、日が落ちるのが遅い夏の間に行くのが最適だと思います。

 

1年間の留学を終えて、あっという間でしたが本当に良い経験をしたと心から思います。語学力はほとんど無い状態でウクライナへ行き、勉強不足を痛感しながら毎日を過ごし、最初の頃は留学して本当に良かったのか悩んだこともありました。ですが、生活に慣れてきてたくさんの友人が出来た事で、徐々に楽しい生活に変わっていきました。留学生活を振り返って一番思うのは、行動力が大事だという事です。迷ってばかりでは何もできずに終わるばかりで、今思い出せばこうすれば良かったと後悔する事もあります。そうならないように、留学を考えている人には思い切って行動してほしいと思います。