東フィンランド大学留学レポート

東フィンランド大学【2017年度前期帰国】交換

レポート作成Y.M

【留学前】

私は、今回の留学を「英語を学びに行く留学」ではなく、「英語で学ぶ留学」にしたかったので、もともと興味のあった北欧の教育制度を学ぶため、フィンランドを留学先に選びました。面接では、行きたいという自分の思いを精一杯伝えたつもりでしたが、全然手応えがなかったので、合格通知をもらった時は本当にうれしかったです。その後は、在留許可証の申請、住むところや航空券の手配、保険の加入など、必要な手続きがたくさんあり、慣れないことばかりだったので戸惑いの連続でした。これらのことに関しては、グローバル教育推進センターの担当の方が手厚くサポートしてくださるので、わからないことや不安なことがあれば、すぐに聞きに行って、出来るだけ早め早めに動くことをお勧めします。

 

【現地の生活】

フィンランドで怖い思いをしたことはなく、本当に治安のいい国だと思います。森と湖の国と言われているだけあって、自然豊かで空気と水が美味しかったです。毎日森の小道を通って通学し、サウナであったまった後に冷たい湖に飛び込んだり、凍った湖の上を歩いたり、スケートをしたり、降ってくる雪がちゃんと雪の結晶の形をしていることに感動したり、、、今まで体験したことのないことばかりで、毎日がとても新鮮でした。私は3人で1フラットをシェアする部屋に住んでいたので、インド人、フィンランド人、途中で入れ替わってセルビア人の子達と住んでいました。ルームメイトたちとは、一緒にご飯を作ったり、夜遅くまで話し込んだりと、日が経つにつれどんどん仲良くなることができました。家族以外で共同生活を送るのは初めてだったのですが、異国の地に1人で住むよりもずっと安心だったし、何度も助けられたので、本当に感謝しています。

 

【現地の授業】

大学の授業は留学生向けに英語で開講されているものを受講するので、フィンランド人の学生よりも留学生同士の交流の方が多かったです。私はいわゆる教育学部に所属していたので、フィンランドの教育制度を学んだり、実際に現地の小学校に見学に行ったり、留学生同士で自分たちの国の教育制度を紹介しあったりする中で、教育について様々な角度から学ぶことができました。また、授業外でLanguage Caféという、留学生が自分の母語を他の学生に教えてあげる語学サークルのようなものがあり、日本語や日本の文化を英語で紹介してあげたり、逆に教えてもらったりして、異文化交流ができ、とても楽しかったです。

 

【辛かったこと】

北欧なので、冬の「寒さ」を心配される方も多いと思いますが、寒い国だからこそ、窓やドアは2、3重になっていて、室内は日本のそれよりもあったかく快適に過ごせるので心配ないです。それよりも、「暗さ」が本当に辛かったです。フィンランドは、緯度が高いので1年を通して日照時間の変化がとても激しく、1番短くなる12月では、朝10時に陽が昇って15時には沈んでしまいます。日本では経験したことのない日照時間の短さに体がついて行かず、冬の間は気分が沈みやすくなったり、動く気力が出なかったりしました。そんな時は出来るだけ部屋にこもらず大学に行ったり、友達と遊んで気分転換していました。

 

【楽しかったこと】

とにかく旅行です。私の人生の中でこの1年ほど海外を旅行した年は、後にも先にもないと思います。ヨーロッパ圏内は、格安航空を使うと安く短い移動時間で飛び回ることができます。陸続きなので鉄道やバスで国境をまたぐこともできます。留学前は全然念頭になかったのですが、これはヨーロッパに留学する人の特権だと思います。私は冬休みと、イースター休暇を利用して、同時期にイギリスに留学していた友達と2週間ずつヨーロッパの国々を旅行しました。他にも、週末弾丸でパリに行ったり、フェリーでバルト3国に行ったりして、合計で10カ国ほど周りました。自分たちで全部旅行の計画を立てて、いろんな国の文化に触れ、似ているところや違うところを体感できて、本当にいい経験でした。フィンランド内も何都市か旅行し、念願のオーロラが見れた時の感動は一生忘れないと思います。

 

【留学を終えて】

私にとって、長期留学は大学生活の1つの大きな目標だったので、それを達成できてひとまずほっとしています。留学は楽しいだけじゃなくて、辛いことも、自分の不甲斐なさに涙することもありましたが、それだけ自分と向き合えて、成長できたのではないかと感じています。帰国後は、大学生活のもう1つの目標である教職を取るべく、頑張っています。また、より教育について多角的に学びたいと思い、オルタナティブスクールや教育系のNPO団体などに見学に行ったり、教育系のインターンシップに参加したりしています。

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