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カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校留学レポート

カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校【2015年度後期帰国】私費

レポート作成M.T

FullSizeRender IMG_4705 IMG_4817 授業と英語能力向上について

 初めにクラスに割り振られる前に、テストを受け、その結果からクラスが決まることになっていました。結果、レベル5というクラスでした。レベル5は結果のよかった生徒が入るクラスだったので少し自信を持って初めの授業に挑みました。しかし周りの生徒たちはすでにある程度話せる状態で、自分はほとんど話せない状態だったのでショックを受けました。秋のクウォーターでは少しでも周りの生徒達との差を埋めるために必死に努力しました。もちろんすべての授業は英語で行われます。Listeningの授業では、主にテキストを使い、リスニングCDで講義を聞き、質問に答えることをしました。また、その講義の話題についての討論なども授業内で行いました。Speakingの授業ではほとんど毎回宿題を発表する小プレゼンテーション、時には大きな一人持ち時間10分のプレゼンテーションを行いました。Readingの授業は、どうすれば効率的に文章を読めるかということに重点を置いて英文を読む方針のクラスでした。また、授業内で出てきた単語をみんなで学び、次の授業で小テストを受けることもしばしばありました。Grammarの授業では膨大な量の問題を宿題として自宅で学習し、それらを授業内で解説してくれました。時に、日本で当然と思っていた英語が、実際に違うことがあったので驚きました。Writingの授業では、授業内でどのように文章を構成するか学び、毎週小エッセイを先生に提出し、評価や添削をしてもらいました。TOEFLの授業はリスニング、スピーキング、ライティング、リーディングの4つのセクションに分けてTOEFLの過去問や対策問題を解き、先生が解説してくれました。自分自身TOEFLを受ける予定がなかったのですが非常に授業は役に立ちました。

 冬休みを挟んで1月からはクラスレベル6に昇格しました。授業内容は前クウォーターと変わらなかったのですがレベルの違いがすぐに実感できました。そのころには私もある程度英語に慣れていたのでクラスの中で1番になるつもりで勉強をしました。最終的にはスピーキングとリスニング能力がものすごく向上されましたが、リーディング、ライティング、グラマーに関しては日本にいた時と大きな変化はありませんでした。しかし英語の基礎力が身についたので、今後これらの伸び悩んだ分野も勉強次第では今まで以上にさらに伸びると思います。

 

感想

 留学に出発する前はすごく不安でした。本当に英語をうまく使えるようになるか、ステイ先の家族とうまくやっていけるか、事件などに巻き込まれないかなどの不安を抱えて出発しました。案の定、ステイ先の家族や学校のクラスメート達の英語を理解することができず、また慣れない環境や食事もあり、初めの方の生活はとても苦しいものでした。英語をほとんど聞き取れず、話せない私に何度も何度もわかりやすく伝えようとしてくれた学校の先生やクラスメートのおかげで少しずつ英語を使えるようになってきた実感がわき、生活が少し楽しくなりました。

留学にきてよかったと思うことは主に3つです。1つ目は英語の上達です。周りの人達がほとんど全員英語を使うので、必然的に英語を話さなければいけない環境に自分を追い込むことができます。これは日本にいては難しいことです。さらに長期期間となると殆ど不可能に近くなるでしょう。いきなり英語をうまく使えるようにはなりませんが、ふと自分の英語レベルが向上されていることに気付くことが何度かありました。留学期間中に、日常会話程度の英語であれば、頭の中でまず聞いたことを日本語に訳してそのあとに言いたいことを英語に変換することがなくなりました。簡単な会話を英語で聞いて英語の脳で考えて英語で返答するまで約半年間かかりましたが大きな進歩だと私は思っています。

2つ目は、日本以外の国の文化を体験できたことです。ロサンゼルスはアメリカ人だけでなく、様々な人種宗教の人達が世界中から集まってくる場所です。私のステイ先の家族は昔に中国から移住してきた人達でしたので、家でいくつかの中国の文化を体験することができました。毎日の食事も中華料理で、中でも印象的だったのが旧正月を祝ったことでした。日本と同じようにお年玉をもらい、またいくつかのパーティーにも参加しました。留学生も中国人が多かったですが、他にもサウジアラビアや南米から留学にきている人達とも友達になれました。

3つ目はもっと日本が好きになれたことです。アメリカ人だけでなく他の多くの国の人々が日本に対して好印象を持っていることを知りました。自動車は大半が日本製で、他にも多くの日本の製品や会社は高い信頼を勝ち取っていました。また、街の治安や人々の衛生面への配慮も日本が優れています。留学にきて、私は日本で生まれたことを誇りに思うようになりました。

留学生活は消していいことばかりではありませんでしたが、後から振り返ってみると実はすごくいい経験だったことが多いです。留学を通して、まだまだ自分は勉強不足だと気付いたのでまずは自分の課題である英単語を英語の脳を使って覚えていこうと思いました。また、留学中に体験した様々な文化の体験を通して、柔軟性のある寛容な考え方を持ち、他人への配慮をより大切にしていこうと思いました。