ヒューロン・ユニバーシティ・カレッジ留学レポート

ヒューロン・ユニバーシティ・カレッジ【2014年度前期帰国】

レポート作成S.M

 

~ 留学生活を振り返って ~

私はカナダのロンドンという町にあるヒューロンユニバーシティカレッジに交換留学生として留学していました。戸惑うことばかりの毎日でしたが、自分なりにその戸惑いをひとつひとつ、納得できるように解決・吸収しようとした8か月間でした。

 

私は、英語で何かを学びたいと考え交換留学を選んだため、この留学中は勉強に重点を置いて過ごしてきました。心の中で何となく“交換留学生だからちゃんとしなければ”という思いが強く、責任感のようなものを感じていたのかもしれません。しかし、“英語で何かを学ぶ”ということは、もちろんそう簡単なことではありませんでした。毎回のように授業で落ち込んで逃げ出したくもなったし、友達と授業の後に悔しくて泣いたことも何度もありました。でもそれを最後まで投げ出さずにやりきったということは、今となってみると自分の誇りです。その中で自分の知識が増えていくことにわくわくする自分がいたり、もっとたくさんのことを知りたいと思う貪欲な自分がいたり、それまで自分が思っていたより自分は頑張れるのだと気付くことができました。

私のように交換留学をしたいと思っている人は多くいると思います。しかし、経験したからこそ分かっておいてほしいと思うこととして、1つめに特に英語圏への交換留学は勉強面では相当しんどいということです。だからといって、努力次第で何とかなるのも事実です。いま私が行って良かったと思うからこそ、たくさんの人にチャレンジしてほしいと思う制度です。また、2つめに“交換留学生”として責任を持つことは大切だと思いますが、そのことにとらわれすぎず、楽しいと思えることもたくさんしてほしいということです。これは私がもう少ししても良かったかなと思うことです。やはり、終わってみてその留学が楽しかったと思えることも本当に大切だと思います。

 

キレイごとでなく正直なところをいうと、私にとってこの留学はしんどいことのほうが多かったように思います。しかし、色々な人に支えられながらやりきることができました。私自身、家族と離れて暮らすのは初めてだったのですが、どこかでさみしいと感じながらも、頑張らなくてはと自分を鼓舞できたのは、自分のしたいことをいつでも最優先にさせてくれている両親のおかげだと思っています。また、日本から励ましてくれていた友人、場所は違えど海外で四苦八苦していた友人の存在、そしてカナダで出会った人たちに助けられながら自分なりに留学生活を終えることができました。私は、1回生のころにある教授が「自分のことを知っている人の誰もいない環境を経験してきなさい」とおっしゃったのがずっと心に残っていました。自分の住み慣れた土地、自分のことを知り理解してくれる人のいる場所で生きていくことは、日本にいると当たり前です。だからこそ、知らないことばかりの土地、初めて出会う人ばかりの場所で生きていくことは、難しいことなのかもしれません。でもその中で発見できることは多くあるはずです。この留学生活は、自分の人生の中で本当に意味のある1年間だったと思います。