トロント大学留学帰国レポート

トロント大学【2016年度前期帰国】私費

レポート作成O.Y

2015年8月28日から2016年8月27日まで、カナダのオンタリオ州トロントに1年間留学をしました。

 

中学時代に英語の授業でトロントについての話を聞いたとき以来、トロントに留学したいという思いで過ごしてきました。その夢をついに叶えることができました。

 

カナダという国自体がまず移民の国ですが、中でも国内最大の都市トロントは特に移民の多い都市です。街中を歩いていても、本当にたくさんの国や地域からやってきた人々とすれ違います。様々なエスニックタウンに異なる言語が溢れ、異文化を大切にしながら共存する、そんな場所で多くの人々と国際交流がしたいと思っていました。

 

私は1年間同じ一般のご家庭でホームステイをしました。ホストファザーがポルトガルからの移民、ホストマザーがイタリア系カナダ人2世のご家庭だったので、この時点で家庭内でも異文化という環境に身を置いていました。ホストマザーとの会話は日常会話を行う点で最も良いトレーニングでした。衣食住など、生活に最低限必要な会話はもとより、日本、カナダ、世界各国の話題など、数えきれないぐらいのストーリーをこの1年で共有し合いました。入れ替わり立ち代わりではありましたが、ルームメイトも何人かいたので、彼女たちの国についても会話から多く知ることができ、国際交流を楽しみました。自国のことは確実に聞かれるので、ニュース等は出発前も滞在中もチェックするべきです。

 

注意点として、家庭内で日本と大きく異なることは洗濯が週に1回しかないご家庭がほとんどなので、服は数日同じものを着用することが多いです。困るのは下着類です。私のホームステイ先は自分で洗濯するのを許してもらえなかったため、下着類が足りないことで困りました。日本から送ってもらいましたが、予め多めに用意しておくのがベターです。その他滞在中に困ったことは特になかったので、あまり心配しすぎずに生活して、目いっぱい楽しんで欲しいと思います。

 

トロント大学の付属語学学校は、先生方がとても親切で、それに英語を第一言語としない学習者向けの英語教育に関して高い実績を持っている方ばかりです。

スピーキングとリスニングを中心としたEnglish Plusコースを7ターム、ライティングとリーディングを中心とし、大学の本科に進むための必須コースであるAcademic Englishコースを1ターム受講しました。どちらも初日にプレイスメントテストを受け、レベルを割り振られます。

 

English Plusコースは日常会話を軸に、伝統や文化なども学びます。カナダの文化を学ぶ日や、同コースを受講している他クラスの受講者と話し合い、スピーキングスキルを高めるプログラムのある日など盛りだくさんです。ペアか3人で1組をつくってプレゼンテーションを行いますが、最初のタームの方は完全に原稿を作って文章を丸暗記して発表していたのが、回を重ねるごとに原稿ではなく単なるメモ書きになり、最終タームでは何も持たずに発表していました。慣れてくると自信がつくので、多少文法が違っていようと、自分のそのときの言葉で伝えようとする姿勢が強くなっていたのではないかと思います。プレゼンテーションは決して楽に終えられるものではありませんが、確実に私のスピーキングスキルを少しは伸ばしてくれたものだと思っています。

 

Academic Englishコースは春から初夏にかけての1タームのみの受講でしたが、最上位クラスだったので本当に大変でした。ライティングが大の苦手である時点で苦労するとは思っていましたが、そこにEnglish Plusコースとは全く異なる医療やビジネスのトピックでつまずき、ハイレベルなクラスメイトに気後れし、さらには3度の大きなテストがなかなか思うように点数を取れないなど、苦しいことに苦しいことが重なりすぎて、投げ出す寸前まで追い込まれ、一時期はあまりにも落ち込みすぎたり、不安で夜も十分に眠れない日々が続いたりしていました。留学を始めてから8ヶ月ほどが経った頃でしたが、初めて大きな壁にぶつかったと感じました。そんな中、先生に積極的に不透明なところを聞きに行ったり、テストはライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの順で最終成績に占める割合が高いこともあり、自分の書いた英文をライティングのテストに向けて何度も添削してもらったりしました。最終成績は正直ギリギリのところでしたが、あそこで粘っていなければ合格はもらえなかったと思います。先生だけでなく、クラスメイトにも助けてもらったので、周りに恵まれていたなと今振り返ると感じます。

 

英語を勉強するのが語学留学の目的なので、勉強はもちろん最優先事項、絶対に疎かにできませんが、息抜きも必要です。トロントにはたくさんの観光スポットがありますが、残念ながら1年あるのでまた今度にしよう、と毎度先延ばしにして結局帰国の日を迎えてしまったのでほとんど行けず終いとなってしまいました。これは私の留学における最大の後悔です。ですが、旅行には何度が行くことができました。

 

トロントから車で2時間半ほどのところにあるカナダで最も有名な観光スポットのひとつ、ナイアガラの滝には留学に来て次の週に行ってきました。自分の目で見る滝は想像以上のスケールで、当日はお天気にも恵まれたので本当にきれいでした。

 

真冬にはトロントが属しているオンタリオ州の隣のケベック州モントリオールとケベック・シティーへ行ってきました。こちらはフランス語圏になるので、英語学習者としてはかなりハードルが高く、基本的に町の人からはフランス語で話しかけられますし、こちらから道などを尋ねた際、ご年配の方の中には英語が話せないという方もおられました。街中の表記はフランス語、モントリオールの地下鉄の券売機はかろうじて英語が選択できるぐらいでした。街並みはヨーロッパのような風情で、有名な教会が何件もあります。特にノートルダム大聖堂は世界的に有名で、世界各国から大勢の観光客が絶えず押し寄せていました。聖堂内は圧巻の一言で、これだけでも旅行に来た価値はあると思えました。

 

国境を越えてアメリカにも2度行ってきました。ニューヨークは世界経済の中心地なので、町全体が活気に溢れ、シアトルは海沿いということもあり海産物がとてもおいしかったです。カナダに留学するのであれば、カナダとの国境近くのアメリカの都市にはすぐ行けるので是非時間があれば訪れてみて欲しいです。カナダはアメリカと比較すると、簡単に言えば「のんびり、マイペース」な感じかと思います。もちろん感じ方は人によるものであるとは思いますが。

 

留学生活が残り2週間ほどとなった頃、あまりにも帰りたくなさすぎて体調を崩して寝込む寸前までになりました。日ごろから異文化に触れ、それを楽しみ、素敵なホストファミリーや友達、先生方など多くの人々に支えられて、苦しいことも含む充実した1年間を過ごすことができました。バスを待っているときに声をかけてきてくれた方や、定期券の購入でトラブルが発生し、お客様センターに駆け込んだ際に対応して下さったことで仲良くなった方など、日本ではありえないような場所から楽しいコミュニケーションが生まれたりもしました。特にホストマザーは私を「2人目の娘」として接して下さり、親子のように過ごせました。私が帰国してからも連絡があり、寂しいと言って下さることを嬉しく思います。また機会があれば私の第2の故郷、第2の家族のもとを訪れたいです。

 

最後に、この1年間の留学へご支援、ご協力を頂きました皆様方、特に留学サポートセンターの職員の皆様には留学中にも相談に乗っていただきました。心より感謝しております。ありがとうございました。DSC01336 DSC01856 DSC02145