ゲルフ大学留学レポート

ゲルフ大学【2016年度前期帰国】私費

レポート作成U.M

 私は2016年3月から8月までの半年間、カナダのゲルフ大学付属語学学校に留学していました。ゲルフはトロントから車で約一時間半の所に位置する市です。多くの日本人は海外と聞けば危険が多い、と考えると思います。しかしゲルフはそんなイメージとは正反対で、とても安全で安心して暮らすことができました。ゲルフの気候は、3月4月は何度も雪が降り、気温がマイナス10度の日もよくありました。5月になってからは一度雪が降りましたがだんだん夏のような日が多くなっていきました。このような年は珍しいそうで、冬から春を飛ばして夏が来たような天気でした。カナダの紫外線は日本の7倍という話を聞きました。日焼け止めは必需品ですが、現地で買うよりも日本製のものを持っていく方が機能面で安心だと思います。ゲルフは自然豊かで公園もたくさんありました。大学の敷地内にも大きな原っぱがあり、リスやグース、グラウンドホッグといったかわいい動物を見ることもできます。ゲルフの人は皆とても親切です。いつも笑顔の人が多く、すれ違いざまにニコッとしてくれる人がたくさんいます。穏やかで本当にいい街だなと感じることが多々ありました。
 私はそんなゲルフに位置するゲルフ大学付属語学学校で半年間勉強しました。ゲルフ大学は他の語学学校に比べて授業時間が長く、とても厳しいことで有名です。特に課題はたくさん出るので休みの日でも学校の図書館に来て勉強している人がたくさんいました。私はおもにライティングの課題に苦しめられましたが、その分考えて書く力がついたと感じました。しかしボキャブラリー不足をすごく痛感したので、単語帳は常に持って見るよう続けていきたいと思いました。グラマーでは、私が中高で習ったことは間違っていた、と気づくことが多々ありました。新たな発見がたくさんあり一番身になる授業でした。私のリーディングの先生は単語を覚えることを重視する先生でした。長文を理解するには単語の知識が必要なので良かったと思います。リスニングスピーキングは、やはり慣れるのにとても苦労しました。しかし、先生のネイティブになろうとしなくてもいいという話を聞いてから、ネイティブのように早く話せなくても、ゆっくりでもはっきり発することが大事だと気づけました。けれど半年たっても非常に力不足だと感じています。リスニングは授業以外にNetflixやTED Talkなどを活用しました。特にNetflixは楽しみながら英語が聞けます。英語字幕や字幕なしで何度も見返す方法をおすすめします。またどの授業も必ずスピーチとプレゼンが課せられます。最初のころは人前に立つのがとにかく嫌でしたが、数をこなすことによって慣れるので少し楽しめる余裕ができていたと感じています。ゲルフ大学には素晴らしい先生が多く、ゲルフ大学を選んで良かった、と何度も思いました。しかし今ゲルフ大学は日本人がとても多いです。正直がっかりしましたが、日本人の友達がいたおかげで、不安や不満を打ち明けることができ頑張れたこともありました。そして自分から話しかけたり行動したりすることで外国人の友達もたくさん増えました。環境のせいにしてしまうのではなく、結局は自分次第で何とかなるのだということを学びました。
 ゲルフ大学には、週に一回チューターと会話する時間やバディープログラムがあります。現地の生徒と関わることができる貴重な時間なので参加してよかったです。またゲルフ大学はアクティビティも充実していました。ナイアガラの滝やNBA、メジャーリーグの試合を見ることもできます。値段も半額くらいになるので少しでも興味があるなら必ず参加するべきだと思います。
 タームの終わりごとに1週間から2週間の休暇があります。私はその期間で二回の一人旅を経験しました。グランドキャニオンとロサンゼルス観光と北米最東端の島ニューファンドランド島に行ってきました。どちらもあまり計画をせずに予約をしましたが、結果として自分を成長させてくれた良い経験になりました。バスや宿で沢山の人が話しかけてくれたり、たまたま同じカメラを持っていたという理由でUSHを一緒に回ったりもしました。最初は不安な気持ちが大きかったですが、気持ちに余裕が持てるようになった気がしています。また何事もとりあえずやってみようという気持ちが大事だと感じました。
 私は日本に帰って来てから寂しさもなく、すんなり日本の生活に戻りました。本当に私は留学に行っていたのか、とさえも感じます。しかし自分の中でこれからの勉強やもっと将来のことに対する考え方は確実に変わりました。それはこの留学の経験があったからこその変化です。後悔はたくさんありますが、ゲルフで感じた変化や経験、そして反省を生かして、これから勉強や就職活動に取り組んでいきます。

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