マードック大学留学帰国レポート

マードック大学【2016年度後期帰国】交換

レポート作成I.Y

    マードック大学について感じたことは、「龍谷大学と違う」だ。国籍の多様な学生が数多く在籍しており、授業も非常に難易度が高いものであった。特に、授業の進め方の違いに戸惑った。まず、一時間ほどの講義を聞いた後にまた一時間ほどの学生同士でのディスカッションの時間が設けられるのだ。加えて、毎回の授業に参加するために課せられるリーディングの量が非常に多く、しかも難しい。「一学期で三科目しか授業を取らなくていいのなら楽そうだ」と考えているのなら、大間違いだ。

大学の周辺では、目立った犯罪などは全くなく治安は極めて良好だったといえる。ただ、人気のいない夜道を一人で歩くことは、どこでも言えることではあるが、控えたほうがよい。最悪の場合、電話で地元の安全センターのような場所に連絡を取り、送迎してもらうということも可能である。

食生活に関するアドバイスは外食を控えることである。一回の食事で最低1000円はかかるので、一か月に数回程度に留めておいたほうがよい。果物や野菜類が日本に比べて安めなので、めんどくさがらずに自炊をしよう。食生活が日常生活にも大きな役割を担っていることを忘れずに栄養バランスのとれた食生活を営むことを強くおすすめする。

Australia (6月6日) (62)Australia (3月4日) (10)

渡航前にしておくべきことは、龍谷大学のスタッフさんから指示されること以外で特に重要なことはない。しかし、私の個人的な経験から言わせてもらうと、留学先の大学から龍谷大学に来ている交換留学生と友達になっていたら、現地の学校のことなども詳しく聞けるので、あとあと助かると思う。

渡航の時に持って行った方がいいものは、冬服である。オーストラリアは一年中暖かいといわれているが、日本ほどではないが、冬は長袖を三枚ほど着ないと凍えるほどの寒さであった。特に朝と夜がとても冷えるのでコートの一枚や二枚は持ってきておいて損は決してない。また、パソコンは持っているのであれば、持ってきたほうがよい。

留学先でのお金の払い方は、非常にスムーズであった。自分は、マネーTグローバルというカードを使っていた。このカードがあれば世界中のほとんどどこでも買い物ができる。クレジットカードとして使うこともできるし、日本のご両親が送金したお金を少しの手数料で引き出すこともできるという優れものだ。外貨のことで心配があるのであれば、このマネーTグローバルを考慮してはいかがだろうか。

パースの気候はほとんどが晴れで、ときたま激しい雨が一時間から一日続くくらいだ。ただ、晴れの日、特にお昼前後の時間帯は紫外線の強さが朝の数十倍に跳ね上がるそうなので、日焼け止めは忘れずにつけておきたい。紫外線の強さを除けば、パースの気候はとても良いものである。湿度はほとんどなく、日が照り付けていても風がとても涼しく心地よい夏を過ごせることであろう。

私が体験したオーストラリアでの二つの大きな旅行について記したい。一つ目は、マードック大学が主催するノースウェストトリップと呼ばれるもので、これは交換留学生を対象にした旅行で北へとキャンピングカーで10日間の旅行をするというものである。まず、この旅行に参加することを強くおすすめする。この旅行で、公共交通機関では行けないような場所に行けるだけでなくアメリカやドイツなどといった他国からの交換留学生とも知り合うことができるからである。あまり詳しくは記載しないので、ぜひ旅行に参加し、自分の目で確かめてほしい。次に、私はインドネシアのバリにも旅行へ行った。オーストラリアからとても近く、気軽に行けることから「オーストラリアの裏庭」と呼ばれるインドネシアのバリである。現地の大学や生徒の間でも、「オーストラリアにいるなら一度はバリに行かないと!」ということが言われていたので、友人と一緒に旅立った。想像していた通り、蒸し暑く快適な気候のオーストラリアのあとだと余計につらかった。しかし、物価が非常に安くレストランやおみやげやさんなどでは、オーストラリアでの買い物ほど財布に気を遣う必要はなかった。観光地も非常に充実しており、現地のスタッフさんは日本語がペラペラで問題なくとても楽しめた。Australia (4月23日) (9)Australia (4月22日) (1)

留学して一番良かったと思えることは、一概には決めがたい。だが、私はオーストラリアで友人ができたことが一番の幸せであると断言できる。その友人と楽しい時間を過ごせただけでなく、その友人を通して別の友人と友人になり、どんどん友人の輪を広げていくのが、とても楽しかった。一人の時間も大切だが、独りになるのだけは避けたほうがよい。

留学して一番辛かったことは、前学期の生活である。到着して、右も左も分からない状態で買い物に行ったり、日用品を調達している間にも授業の課題に取り組まなければならない。そんな大きな圧迫感を感じながらの生活は非常につらかった。だが、頼りになる友人やほかの交換留学生との連携や協力のおかげでなんとか無事に乗りきることができた。おかげで後期は、前期よりも生活に困ることなく過ごせた。

留学前と留学中との考え方やイメージのギャップは私にも存在した。一年前にも語学留学でカナダに留学していたので、海外がどのようなものかはある程度分かっていたが、交換留学と長期留学ということで留学前の期待値はとても大きなものだった。到着した当初は、すべてが違って見える景色に興奮して舞い上がっていたが、数か月してその熱が冷めてくるとある思いに至った。「部屋と教室を行き来してるだけでは、日本で大学に通学するのと変わらない。いや、むしろそれより悪いかもしれない」と。だから、「留学」という響きに期待しすぎて環境にまかせっきりにせず、オーストラリアでしかできないようなことを自分で探してみよう。私の場合は、「MJS」(Murdoch Japanese Society)というクラブで日本からの料理やお菓子などを配布するイベントを行った。

留学を終えた今、私が感じるのは「飛ぶように過ぎた」である。何も考えずにボーット過ごしているだけでは何もかもが無駄になっていたであろう。しかし、私はこの9ヵ月の留学生活で成長することができたと感じている。勉学に励み、友人と触れ合い、新たな目標や世界を目の当たりにした今、この9ヵ月間は私が留学せずに過ごした日本での9ヵ月に比較できない価値を持っていると自信を持って、言える。また、来年の交換留学生にも私と同じもしくはそれ以上の経験をこちらでしてもらいたいと心より願っている。

今回の留学を今後、私の人生に役立てたいと言えば、非常に抽象的であるが、私がこの留学を通して語学力だけを学んだわけではないのは事実である。特に私がこの留学を通して得た最も大きなものは「自信」であると考える。それは大学での授業、友人との触れ合いを通して、自分の新たな可能性や価値に気づくことで得ることができたのであろう。その自信で、何事にも前向きに取り組む強い姿勢を築くことができ、少しの問題にもめげずに立ち向かう心を今の私は持っている思う。最後に、この留学は私の人生に最も大きな影響を与えたと断言する。

Australia (11月23日) (1)