東亜大学留学レポート
東亜大学【2015年度後期帰国】交換
レポート作成Y.N
私は今回の留学が初めての海外だったので、渡航前から海外生活への不安がとても大きかったです。私はコリア語研究コースに所属し、大学1年生の時より週5回、韓国語の授業を受けていました。そのため韓国語が全く分からないという状況ではなく、空港に着いた時に見える韓国語の看板や案内を読み取りながら、出発前のこれからどうなるのかという不安よりは、自分が今までに経験したことのない新しい1年が始まるというワクワク感と、自分の韓国語の能力をこの国で試し、さらに伸ばしていきたいという意欲が芽生えていました。やはり韓国語ゼロの状態で留学に向かうのも刺激的だとは思いますが、ある程度ハングルを知っておくほうが気持ちの余裕さに違いが出ると思います。
留学生活が始まり、パソコンは必ず持参すべきだと思いました。語学堂や学部授業でパワーポイントの作成が必要となる場合もありますし、その他にも大学に提出するレポートを書いたり、暇な時に音楽やテレビ番組を視聴することもできます。持っていかなくてよかったというものは特にありませんが、布団やハンガー、洗濯かごなどの日常品は韓国で安く手に入れることができるのであえて持ってくる必要はありません。日本と韓国では電圧も電気プラグの形も異なるので注意が必要です。パソコンやスマートフォンをそのまま持ってきても充電する際に変換プラグが必要なので、CタイプやSEタイプの変換プラグを持参し、一方でヘアドライヤーやヘアアイロンはそもそも電圧が合わず韓国に持ってきても使えない場合は多いので、私は韓国で購入したものを使っていました。また胃腸薬や風邪薬など、自分の身体に合った薬を日本から持参することも大切です。
留学先でのお金の支払い方は、私は主に現金支払いとカード払いでした。私は日本から送金してもらわず、現金は東亞大学からの奨学金のみを使っていました。釜山銀行に口座を作るのはバディの韓国人学生が手伝ってくれますし、ATMは画面を日本語の表記に切り替えられるので問題なく使うことができました。また、「チェックカード」といって、銀行でもらったカードはキャッシュカードの役割をするだけでなく、レジで渡せば口座からそのままお金が引き出され決済が完了する、支払いの機能を持っています。財布に現金が入っておらずクレジットカードを使いたくなくても、韓国の口座にお金さえ入っていれば支払いを完了することができるので便利です。
留学生活で辛かったことは、やはり食生活です。自炊が難しく食べるものが偏りがちですし、私は辛い料理が元々苦手だったので最初はなかなか慣れることができずお腹を壊したりで大変でした。しかし辛さを調節してもらう表現を学んでより食べやすくしたり、辛くない美味しい韓国料理をさがしていつも工夫していました。時間が過ぎると日本にいたときより辛い料理に慣れて、留学当初はつらいなと感じていた食の部分でも大分克服することができたと思います。一方で生野菜を摂るのが留学生活では難しく、コンビニでもサラダを売っていない所がほとんどなので、野菜ジュースを飲んだりパン屋さんで売られているサラダやビタミン剤を購入して積極的に野菜から取れる栄養を摂取していました。
私が韓国に留学して最も良かったと思えることは、韓国語の能力を伸ばせたことだけでなく、韓国で外国人として生活することで外国人という新しい目線から、どのような環境や社会が全ての人にとって過ごしやすいのか考えることができたことです。そして様々な国の人と韓国語を通して友人になれたことです。韓国に留学していなかったら出会えることはなかったと思うととても大切な存在ですし、一緒に買い物をしてご飯を食べてお互いの文化を交流しながらその国に対し理解を深めることができました。留学を経て視野をまた一層広げることができたと思います。
留学前は留学中の苦労を想像して不安を感じていたのですが、留学してみると苦労より楽しみの方がずっと多く毎日が充実していました。そのためか日本に帰ってきてみると韓国で過ごした1年間はとても短かったように思えます。本当にあっという間の1年でした。それは、留学していた時間が毎日毎日とても濃く、楽しく、幸せだったからです。そして私自身の変化としては、留学する前より積極的に物事に取り組めるようになったと感じます。「なぜ韓国語を学ぶのか」と問われたことは少なくありません。私は韓国に留学したことによって、韓国語を通して多様な文化を感じ理解しながら、人との関わり方を知り、国際共生社会を考え、視野を広げることができました。この経験は私の人生の糧になるはずだと心から感じており、今後は卒業研究や就職活動に生かします。そしてさらに韓国語の能力を向上させ、留学で出会った人たちともずっと交流を続けていきたいです。