東フィンランド大学留学レポート
留学で得るもの
レポート作成K.N
<受講科目と授業>
1, The Religious Life in Finland: Between East and West
2, Basics of Finnish Music Education
3, Finnish Educational Systems and Organizations
1の、The Religious Life in Finland: Between East and Westという授業は、フィンランドにおいて、多くの人が信仰する2大宗派について学びます。講師の方は実際に教会で働いておられます。日本ではあまり機会のない、キリスト教の聖職者の立場の方から講義が受けられます。実際に、教会に行って講義を受けることもあります。
2つ目のBasics of Finnish Music Educationは、フィンランドの学校の音楽の授業について学びます。音楽の授業についてのレクチャーと併せて、各自で東フィンランド大学に併設されている小学校と中学校高校に音楽の授業の見学にも行きます。レクチャーの際は、聞くだけでなく、実際に生徒も歌ったり、楽器を弾いたりと、受け身ではなく、能動的な授業でした。
最後のFinnish Educational Systems and Organizationsでは、3回程のレクチャーでフィンランドの教育システムについて学び、その後は自習的な活動となります。レクチャーで学んだことを活かし、自分の国との比較をし、ファイナルレポートとして期限までに提出することを求められました。
<住居と生活>
●住居の種類:学生専用のアパート
●生活費(1か月) :寮費…25,000円
:食費…40,000円
:雑費…5,000円
住居は、現地の学生や留学生対象のアパートがあり、それを管理する会社に申請をして、部屋を借ります。アパートはヨエンスー中に複数ありますが、毎年留学生の数が多いため、自由に希望のアパートを選んで住む事はあまりできません。アパートの空きが無く、ホテルに住む事になった留学生もいるので、留学が決まり次第に住居の申請をする事を強く勧めます。
寮では、3人で1つのシャワールーム・キッチン・トイレを共有する場合が多いです。個人部屋はありますが、扉がオートロック式なので、鍵の管理に気を付ける必要があります。そして、洗濯に関しても、ランドリールームが4つのアパートの建物の中の1つにしかありません。予約制で使うので、計画的に洗濯をしなければいけません。洗濯機の使用は無料です。
<留学を終えての感想>
私は、留学をしたことで、日本では経験できなかった事をたくさん経験する事ができました。日本とは異なる文化、人々、英語を使った生活など、挙げていくときりがありません。
その中でも、私が一番印象に残ったのは、私自身についての発見でした。私は、日本にいる間は、私の事を常に考えてくれる家族がそばにいて、良く知っている日本の環境の中で生活をしていました。その為、何をするにも周りの人に頼りがちで、自主的に働きかける事もほとんどありませんでした。しかし、いつも守ってくれていた人々から遠く離れた地で、自分から動かなければ始まらない環境では、私自身予想できなかった程、自主的に動く私がいました。日本とは大きく異なった地で生活する事でしか発見できない、かけがえのない事があります。私にとってそれは、自分が持つ、知らなかった力の発見でした。
この留学で私がやり遂げた事は、これから後、きっとさまざまな場面で私を助けてくれると思います。留学して、本当に良かったです。
<後輩へのアドバイス>
私は、1回生の頃、交換留学に興味がある友人の付き添いとして、国際部に行き、交換留学の選考に受かるにはどうすればいいか、の説明を聞きに行ったことがあります。当時の私は、交換留学は英語能力がすごく高い人しかいけないもので、英語がそんなにできない私には無縁のものだ、と考えていました。さらに、海外に住む事に興味を持っていましたが、ホームシックによる途中帰国の不安まで持っていた為、挑戦しよう、という気持ちもありませんでした。
しかし、夏期休暇を利用した短期の留学に参加した際、ホームシックにならずに、海外生活を楽しむ自分に気が付きました。それを聞いた先輩が話してくれた、自身の交換留学の話を聞くうちに、私も挑戦してみよう、という気になりました。その結果、選考に選ばれ、交換留学が実現しました。海外での生活に対する不安な気持ちや、選考に対する自信の無さから、交換留学への挑戦をあきらめている方がいるならば、それは本当にもったいないと思います。少しの踏み出す勇気を出せば、かけがえのない経験をする事ができるのです。海外に興味があるみなさん、是非、留学をしてください。