ブリティッシュコロンビア大学留学レポート
2025年1月号 S.T
レポート作成T.S
留学生活が始まって9か月が経ちました。バンクーバーでは、日の出がだんだんと早くなり、日の入りが遅くなってきています。これまでずっと雨が続いていましたが、最近は晴れの日が増え、とても楽しく過ごしています。
EAP500クラスで、ついに私にとって最後のタームが始まりました。このクラスは私にとって非常に難しく、前のレベルのクラスに比べて一気に難易度が上がったと感じています。特に文法では、未来完了や未来完了進行形を新しく学びました。また、語彙では学術的な英語を中心としたAWL(Academic Word List)を学んでいます。クラスでのトピックは、クラウドファンディングやビジネスに関する内容で、難しいと感じることもありますが、毎日新しいことを学べるのでとてもやりがいを感じています。
今月、UBCのバレーボールクラブでシアトルまで試合をしに行きました。UBCの学生と一緒にバレーボールを通じて協力できたことは、私にとって非常に貴重な経験です。試合に勝つために、作戦を立てたり、助け合ったり、常に前向きな言葉を掛け合ったりするチームの関係性はとても素敵で、かけがえのないものでした。私自身、まだ英語を話すのが得意ではありませんが、少しずつ話せるようになり、チームメイトと英語でコミュニケーションをとれるようになったことが、自分でも驚きです。
その中で私が感銘を受けたチームメイトがいます。彼女はプレイヤーとしてだけでなく、コーチとしてUBCのクラブチームに所属しています。練習の前には毎回、練習内容を計画をし、シアトル遠征に向けた手続きをすべて行ってくれました。また、他のチームメイトが悩んでいるときには話を聞いて寄り添い、私にとって本当に頼りになる存在です。私は彼女のことずっと年上だと思い込んでいたのですが、実は私より1つ歳下でした。こんなにも素晴らしい人柄でしっかりとした姿勢を持つし彼女に私は心から尊敬の念を抱きました。それと同時に、彼女が担っている責任の重さや、それに伴うプレッシャーは計り知れないだろうと感じます。それでも彼女は常に冷静で周囲を支える姿勢を崩さず、前向きにチームを引っ張っていました。その姿を見て、「私もまだ頑張れる。」と強く思いました。
日本では、年齢によって敬語を使い分け、目上の人に対する配慮が求められる文化がありますが、英語圏では年齢に関係なく、誰もが対等に話し合います。その中で、年齢や立場に関係なく意見を述べたり、勝つために最善のスターティングメンバーを決めたりする彼女の姿は私に大きな刺激を与えてくれました。
もちろん、日本の文化には素晴らしい面がたくさんありますが、今回の経験を通じて、年齢はただの数字であり、それ以上に大切なのは責任感やリーダーシップなどの人間性だと気づかされました。彼女の姿から、「自分ももっと成長し、できることを増やしていきたい」と思えるようになりました。チームを支え、責任をもって運営してくれた彼女には感謝してもしきれません。
来月で約10か月間の留学生活が終わります。現地で出会った友人たちと楽しい時間を思い切り過ごし、ひとつひとつの瞬間を大切にしていきたいと思います。