東テネシー州立大学留学レポート
東テネシー州立大学【2016年度前期帰国】交換
レポート作成A.F
私は2015年後期からアメリカのテネシー州ジョンソンシティにある東テネシー州立大学(ETSU)に交換留学生として留学していました。2008年度以来の龍谷大学からETSUへの交換留学であったため、過去の情報はないに等しく手探り状態で留学が始まったように思います。 ETSUがあるジョンソンシティはテネシー州の大きな市からは離れた小さい田舎なところでした。周りの環境は自分が今まで暮らしてきた日本での暮らしからは想像できないようなものでした。電車がなく車社会、土地が広い、食事文化の違いなどいろいろあります。また、当たり前ですが、言語はやはり大きな障害になりました。英語が全然しゃべれなかった初めの方は苦労することが多かったです。そのときは、“言いたいことを言うのではなく言えることを言う”ことに精一杯でした。そして、留学を終える最後の最後まで私にとって英語は難しいものでした。もちろん、ある程度言いたいことは言えます。しかし、アメリカ人のネイティブ英語についていくのはきつく、いつも全神経を集中させて聞いていました。英語に関しては、不自由ながらも助けてくれる友人たちのおかげでここまでわかるようになったかと思います。 今回のアメリカ留学で私が強く感じた点は、アメリカは学歴社会だということ、個性が受け入れられる社会だということです。私が見てきた限り、アメリカの大学生は非常によく勉強します。日本の学生がしないというわけではありませんが、もともとアメリカの学生がそんなに勤勉でないイメージを持っていたので驚きました。だいたいの人は大学院まで行って自分の専攻科目をとことん勉強し、その道のスペシャリストになります。日本とは違い、将来の目標がはっきりしている人が多いように感じます。個性が受け入れられる社会というのは、そもそもアメリカにいろいろな人種が共存していることが当たり前だから起こりうることかもしれません。わたしが日本で生活してきた人生では、まわりに合わせたり、空気を読んだりなどまわりと一緒が好ましい文化で生きてきたように思います。アメリカではその点、むしろ違う方が面白いだろうと考える人の方が多かったように思います。みんな違う文化を知りたいという興味をたくさん持ってくれました。もちろん、空気を読まないから、まわりに合わせないからチームワークが悪いとかではなく、お互いの意見を尊重しあえる仲であると思います。 最後に、留学中に多くの人が抱えるであろう日本人との付き合いについてです。すべて私個人の話なので全員に当てはまるわけではありません。東テネシー州立大学には、日本人留学生はだいたい10人くらいでとても少ない方だと思います。よく行く前は“日本人としゃべらないようにしよう”という人も多いと思いますし、わたしもそう考えていました。が、実際の生活では日本人なしでは私のアメリカ生活は成り立っていませんでした。わたしは日本人としゃべらないことが英語の上達を遅くさせる、もしくは妨げることになるとは全く思いません。むしろいい友達として、アメリカ人の友達と一緒に遊べたりするいい機会が多くなります。もちろん日本人同士でずっといていいわけではないですが、苦労を分かち合える必要な存在になると私は思います。