オークランド大学留学レポート
オークランド大学【2016年度後期帰国】私費
レポート作成N.A
留学を経験してみて、コミュニケーションをとる楽しさを改めて実感しました。語学学校に通っている外国の生徒たちと英語というツールを使ってコミュニケーションをとる上で、やはり持っている言語知識では伝わらないところも多かったですが、それは相手も同じことであって、お互いに分かり合おうとする努力や、相手にペースを合わしたりジェスチャーも交えたりすることだけでもなんとか伝えたいことを伝えることができる。そういうことを重ねていく上で、会話している時により相手の気持ちを汲み取って話をすることができるようになった気がします。
渡航前にしておいた方が良いことは、いろいろな単語を勉強して覚えておくことです。会話表現や文の使い方は、現地に行って聞いたものをそのまま使っていくことをお勧めします。あまりにも文法や定型文などを固く覚えてしまうと、応用を要する会話の時に考える時間を要するので、会話のリズムが崩れてしまうと感じました。ただ現地でいろいろな表現を聞くにあたってある程度の単語力は必要なので、そのために最低限単語だけは渡航前にたくさん学んでいくべきだと思いました。会話はリズムなので、文法や筆記を重点的に学んできた日本人にとっては、会話やテンポの良いコミュニケーションをする時に、非常に難しい壁にぶち当たると思います。聞いたことがある話ですが、日本語から英語で考えるのではなく、英語は英語のまま吸収していくものなんだと肌で感じました。それが会話にリズムを生むと思います。会話だけでなくリスニングにも大きな影響を及ぼすことも感じました。留学をする上で、そう言った意識の変化をしていくことがこれからの言語習得に大きな違いを生むのだと思います。自分の留学先では、街にも本当に数え切れないくらい多くの人種が混在していて、学校でも多くの違う人種の生徒と友達になり触れ合うことができて、日本という国を色々な角度から感じることができ、日本人である自分の将来について深く考える機会をたくさん持てた気がします。
留学先での買い物や支払いは、ほとんどがクレジットカード払いでした。日本から指定の口座に月一で振り込んでもらい、それをそのまま使えるといったものでした。その時々の通貨レートの変化で若干の金額の差が生まれたりしますが、それほど気にするものではなかったです。半年の間に2度ほど旅行に行くことができました。学校の方にツアー関係者の方が来て、ツアー申し込みのブースを設けてくれていたので、誰でも気軽にツアーに行くことができる環境で便利でした。自分の留学先はオークランドという都市だったのですが、港町ということもあって、旅行でなくても気軽に安くでフェリーに乗ることができ、オークランド中心部に近い島や半島にお出かけすることができたので、学校外でのアクティビティは充実しているように感じました。
留学を終えてみて今までの半年間を見返すと、やはりしんどくて苦しいことの方が確実に多かったです。言語面でのしんどさはもちろんですが、それより生活面でのストレスの方が多かった気がします。自分はホームステイをしていて、冷たい家族ではなかったのですが、ホストマザーが既に他界されていて、家事は全て自分でしなければならなかったし、これといって食事で満足できることもなく、家族との会話はほとんど無いに等しかったです。一番辛かったのがWi-Fi環境の悪さでした。不運にも、自分が与えられた部屋はWi-Fiの電波が届かない位置にあり、パソコンはなんとか使えたのですが、ケータイは全く使えなかったです。修理してもらうよう何回も頼んだのですが、あまり急がない国民性なのか全く修理する気配はなく、そのまま半年の留学生活が終わってしまいました。ニュージーランド自体、Wi-Fi環境が非常に良くないので街に出ても電波を捕まえるのはほとんど不可能に近かったです。龍谷大学からのメールや課題をチェックしたり、日常の課題をしたり何かを調べないといけなかったりするにも、何かとインターネットが必要な時代にもかかわらず、Wi-Fiが弱かったり、無いことが普通なので、満足した環境で勉強に取り組むことは難しかったように感じました。ただホームステイにも当たり外れがあるので、ほとんどのホームステイでは食事もそこまでひどいものはないでしょうし、Wi-Fi環境も自分のホームステイよりは格段に良いと言うことは間違いないです。もし満足できないホームステイ先なのであれば学校に相談してホームステイ先を変えることも可能なので心配することはないです。移民の国ということもあり、色々な友達のホームステイ先の話を聞く限り、ホームステイ先によって、ホストファミリーの人種も様々です。時間に厳しい家族や、僕自身のホームステイ先のように全く時間の縛りがない家族など、本当に幅が広いです。満足した留学環境を得るためにも自分の居心地の悪くないホームステイに身を置くことは重要だと感じます。