マードック大学留学レポート
マードック大学【2016年後期帰国】交換
レポート作成K.M
マードック大学での交換留学を振り返って、とても素晴らしい経験をさせていただいたなと思っています。マードック大学は、私が想像していたよりもずっと多文化に寛容で、価値観が違って困ることがあれば、まず話し合って、その差異を埋めていってくれる人たちばかりで、とても過ごしやすい大学でした。また、日本の大学ではなかなか経験できないような自然が身の回りにあるので、心身ともに健やかに生活することができる大学だと思います。
この帰国レポートでは、そのマードック大学での生活を中心に振り返っていきたいと思います。
・留学前
元々私はオーストラリアに長期留学したいという考えを持っていたので、それほど国や大学を決めるのに悩むことはありませんでした。今考えてみると、前述したとおり、自然が好きな人やオーストラリアで多文化に触れてみたい人、また学生は勿論、日本に興味がある人が多いので、日本語や日本の文化が好きな人と話してみたい人などに向いている大学だと思います。
交換留学に応募するときに最初の難関でもあるTOEFLスコアを提出しないといけませんが、このスコアを取得するのが私にとってかなり大変でした。初めて受けたTOEFLはお世辞にも交換留学が通るようなスコアではなく、何度も繰り返し受けることによって点数が伸びていきました。なので、最初は悪くても勉強をし続けるモチベーションが一番大事だと感じました。
リスニング面はどれだけあらかじめ準備していても、実際の授業を聞くと頭が真っ白になることもよくありました。授業を実際に聞くと自然に慣れていけるので、あまり深刻に考えすぎないようにすることの方が重要だと思います。
・留学生活
外食はあまり安くないので、基本的には自炊になると思います。10ヶ月もいれば自炊は自然とうまくはなりますが、簡単な料理はできるようになっておくといいと思います。「日本食を作って!」と言われることもあったので、簡単な日本料理が作れれば喜んでもらえました。日本の調味料も売っているので、個人的には日本食が恋しくなることはありませんでした。ですが、あまり魚が安くなく、特に生魚を食べようと思うなら、パース市内でお寿司を食べるくらいしか方法がないと思います。
交換留学生は寮での生活になると思います。個人的には、文化の違う学生と生活するのは大変でした。喧嘩になることも言い合いになることもありましたが、大切なのは自分の意見をしっかりと伝え、それと同時に相手の意見を聞くことです。日本人同士で日本語をお互いに話していても伝わらないことがあるのだから、国が違って言語の壁があるなら当然ですし、こうしてコミュニケーションをとっていくことが相互理解の一歩になるのではないかと思いました。
基本的に身の回りの物はこちらで揃うので、パソコンやSIMフリーの携帯電話以外に特に必要だと思ったものはあまりありません。常備薬は日本のものを持ってくるべきだと思いました。幸いにも、留学生活中に怪我や病気にかかったことはなかったですが、OSHCや大学の保険にあらかじめ入ってから渡航すると思いますので、あまり心配はいらないと思います。
オーストラリアは他の英語圏の国に比べて比較的安全な国だと思っています。ですが、事件や事故がないわけではありません。「ここは外国である」という意識を持って常に行動するようにした方がいいです。
「日本人とあまり行動しない方がいい」という意見がありますが、私は日本人と行動することも留学生活で楽しめると良いと思います。外国人の友達が多いのも素敵なことですが、そればかりでストレスが溜まって折角の留学生活が楽しめないと勿体ないと思います。
私にとってこの留学は初めての長期にわたって親元を離れる生活であり、最初はとても不安で仕方なかったですが、結局何とかなったので、今は最後に丸く収まればいいなと少し楽観的に考えられるようになっていきました。
・留学後について
留学から帰ってきて、次は4回生になるので卒論や就活のことについて考える時間が増えています。正直私は留学に行く前も帰ってきた後も卒論のテーマや就活のイメージがぼやけていて、帰ってきたから何かこういう仕事がしたい、と思うようになったということはありません。ですが、曖昧なりにも自分の中でこういう条件は譲れないな、という細かい希望は出てきたので、その希望に合う将来設計ができればいいなと今は思っています。ここまで考えるのも、すぐ考えられたわけではなく、帰ってきてから沢山の人と話して、意見を聞いてという風にしたことでやっと自分の中で意思が固まってきました。留学生活は勿論、常に私は周りの人に支えられて生きているのだとこの約10ヶ月の留学を通して実感することができました。英語面での成長は勿論、自分自身を見つめ直すとても良い留学になりました。