ミドルセックス大学留学帰国レポート

ミドルセックス大学【2017年度前期帰国】交換

レポート作成F.R

DSC06079

留学前にしておいたほうが良いこと

  留学前にしておいたほうがいいと思ったことは、英語の基礎を見直すことです。いくら語学試験である程度のスコアを取っていたとしても、必ず基礎的な文法や表現が抜けているところがあると思うので、一度くらいは出発前に見直しておいたほうが良いと思います。また、自分は出発前は会話にあまり慣れておらず、会話的な表現を全然知らなかったので、それが現地へ到着して最初に課題となったところです。特に日本人の英語は固すぎたり、書き言葉すぎたりするのでカジュアルな会話表現は一通り頭に入れておくと良いと思います。

・留学前と後のギャップ
現地について想像と違ったなと思うところは、現地人のアクセントの多様さでした。イギリスといえばBBC並とはいかないまでもキレイないわゆるブリティッシュ・イングリッシュを話している人が多いと思っていましたが、実際にはロンドンには移民が多いこともあって様々なアクセントの人がおり、それにひとつひとつ慣れるのが大変でした。イギリス人であっても出身地方によって話し方が大きく変わるので、出発前の学習時にはBBCのようなキレイなリスニング教材を使う以外にも、You Tubeなどでよりカジュアルで現地人に近いアクセントに慣れておくと良いと思います。

・留学していちばん辛かったこと
留学中に辛いと感じたのは、特に最初の1~2ヶ月でした。出発前の自分の英語力は日本人と比較するとそれなりにできていたと思いますが、やはり海外では圧倒的に足りないなと思いました。ネイティブに敵わないのは当たり前なのですが、他の国の留学生も当たり前のように英語をスラスラ話しているのを見たときに劣等感というか、「自分は日本で何をしてきたんだ」というように思いました。しかし、数ヶ月してから気付いたことなのですが、他の国の留学生もそこまで英語ができるわけではないということです。知識の量では自分とそんなに変わらない、または自分の方が勝っているんじゃないかと思いました。しかし、やはり彼らは経験という面で英語を言葉として使い慣れているということが初めの方の差になったのだと思います。

・言葉よりも大切なもの
初めての海外経験で実感したのは、言葉はコミュニケーションツールの1つでしかないということでした。英語力を向上させたいという気持ちで留学したのもあってか、自分は常に「うまく話したい」という意識が前面に出ていたような気がします。しかし、英語がメチャクチャでも楽しそうにコミュニケーションを取っている人を見たときに、言葉はツールの1つでしか無いんだという事に気が付きました。文法、発音的にうまく英語を話すことよりも、笑顔であったり挨拶・ジョークなどが、コミュニケーションを取る上で言語を超えて大切なものだと思いました。

・積極的に日本人と出会うべし
これから留学を控えている方の中には、「留学へ行くんだから日本人とはできるだけ関わらない」と思っている方が結構いると思います。僕もその1人でした。しかし、ロンドンのような大きな都市に行く場合には日本人に会うということは必ずしもマイナスになるとは言えないと思います。ロンドンのような大きな街には学生から社会人まで様々なカタチで日本人が来ています。なので、日本で普段生活していては出会えないような人たちとも出会うことができます。なぜなら、外国というフィールドでは日本人であるということが大きな拠り所になり得るからです。特に、同年代よりも上の世代の人たち、社会人と出会うチャンスを積極的に見つけて行くべきだと思います。自分はロンドンや、旅行で訪れた国々でステキな日本人と多く出会いました。

・大学について感じたこと
ミドルセックス大学に通っている学生はいわゆる”イギリス人”像とは異なると思います。留学生が非常に多く、僕の受けていたクラスでは半分くらいが留学生といった感じでした。なので、イギリス人と学内で出会うのは少し難しいのかなと思いました。また、イギリス人といっても、さまざまなバックグランドを持っている学生が多く、一見留学生に見えるような人も多かったです。
 大学には日本語の学科がないこともあってか、Japanese Societyなるものはありません。なので、他の交換留学の派遣先とは異なり、日本語を学んでいる学生も、日本に興味がある学生も少ないです。最初はそういった面で友人を作ることに困難を感じるかもしれません。しかし、ロンドンにはたくさんの大学があるので、、他大学のJapanese Societyに参加することも可能です。
 また、これは少しデメリットになるかもしれませんが、ミドルセックス大学には交換留学生のサポートシステムがあまりないように思いました。他の交換留学派遣先大学では、現地学生とペアを組んで週一回英会話をするようなシステムや、交換留学生向けに授業が設けられていたりしますが、この大学にはありません。なので交換留学というよりは私費留学で学部に直接入っているのとあまり変わらない印象を受けました。
また、コースによるとは思いますが、僕が受けていたコースでは授業の選択肢がなく、予め決められた授業しか取ることはできませんでした。

・留学後の感想

 初めての海外経験でいきなり10ヶ月の学部留学というのは、想像していた以上に様々な面で大変で、海外で生活をするというのはどういうことなのかということを実感しました。思うようにいかなかったり、挫折を感じたりすることも多々ありましたが、自分に向き合うことができた10ヶ月間だったと思います。そして、自分がいかに日本人であるかということを実感しました。
 留学というのは”脱当たり前”をして、自分の国をよりよく知るための経験だと思います。他国をただ単に見ることが目的なのではなくそこに住むことで、自分が今まですごしてきた当たり前に対する比較対象を持つための経験として大きな意味があると思います。これはネットがいくら普及した現代社会においても実体験なしでは得られないものだと思います。それが20代の前半でできたのは非常に人生において貴重な経験だったと思います。
 日本人は海外志向が無いなどとよく言われますが、日本という単一的に見える少し変わった社会で生きているからこそ、留学という経験は必要なものではないのかなと思いました。
 また、ロンドンのような多様な文化の中に身をおいた時、自分がいかに日本人かということを実感しました。自分が日本人であると言ったときに、日本という1つの抽象的なイメージの中に自分は属していて、そのイメージというものは先人たちが意図的ではないにしろ作り上げていったもので、自分はその先端に立っているんだなというような感覚を持ちました。この感覚は留学をしないと決して得られない感覚で、こういった感覚を養うことが留学の1つの意味であると思いました。
 とにかく、留学を終えてより自分を知ることができたように思います。

 DSC06079