ミドルセックス大学留学レポート

ミドルセックス大学【2017年度前期帰国】交換

レポート作成H.M

Middlesex University

              BA English (year 1)

 

1, 留学の動機

 私は元々イギリスの文化や文学,雰囲気などが好きで、大学に入ったら絶対にイギリスに長期で留学したいと考えていました。しかし、イギリスは学費が高く、私費で留学をすることは難しいです。そこで、学費が無料になる龍谷大学の交換留学プログラムの中で、ロンドン中心部に一番近いミドルセックス大学を見つけ、こちらの大学に留学することを目標に1,2回生の大学生活で、英語の勉強を頑張りました。

 イギリスの大学に入学するためにはIELTSのスコアを提示することが必須です。ミドルセックス大学でも、IELTS6.0を取得しなければなりません。IELTSを一回受けるのに4万円ほどの高いお金がかかり、一度のテストで決めなければならないというプレッシャーがありましたが、私はなんとか期限までに取得することができました。正直、取れたことが奇跡かと思いましたが、取れても取れなくてもこのように目標を決めて努力することができただけで、毎日意義のある大学生活のなったと思います。結果、留学することができ、とても嬉しかったです。

 また、他の地域に交換留学する人たちとも交流する機会があり、留学についての話をすることができる仲間をつくることができました。お互いにテスト頑張ろうね、などと励ましあうことによって自分のやる気にもつながりました。大学の交換留学制度を利用し留学に行けたことが、ただ留学に行くということ以外にも、大きく自分の力になったと思います。

 

2, 留学生活について

 いざ留学してみて誰しも最初にぶち当たる壁は、思っていたよりも英語が話せない、聞こえない、ということです。日本人は圧倒的に普段英語に触れて生活する機会が少なく、特にスピーキング力とリスニング力の点で他の国から来た留学生たちとはだいぶ差があります。日本で勉強はしてきていても、みんなが普通に英語を使っているという空間に最初は戸惑いました。周りの会話に一人だけついて行けなかったりするときは、本当に困るのでとにかくリスニング力の方を一番に鍛えるべきだったと思いました。

 特に、ロンドンには様々な国から来た移民・留学生の方が多く住んでおり、それぞれがその国訛りの英語で話しています。今まで日本で習ってきたアメリカ英語とは全く異なった、イギリス英語、イギリスの方言、または第2言語としての英語で会話が成り立っています。相手が何を言っているかわからない、では会話が始まらないので、なるべく多くの映画を見てリスニング力を鍛えておくか、根気強く聞き返すメンタルの強さを鍛えておくか、などの対策をすることをお勧めします。わたしは途中から、日本人特有の相槌や笑って誤魔化してしまう癖が、ダメだと気づき直すように努力をしました。最初の頃、それで会話が続かなくなってしまって縁も切れてしまった人がいるので、今では本当に後悔しています。

 これから留学に行く人には、私のように後悔をしてほしくありません。英語の勉強、のためだけに留学をするのではなく、人と人との出会いが留学中には一番大切だと思います。ほんとうにたまたま、偶然にも滞在先と期間が同じで出会うことができた人々を大事にしてほしいです。

 

3, 留学を終えて

 わたしがこの留学で得られたものは、英語力、というよりも、違う国から来た人と話すことで知った価値観の違いや、それによって自分の視野が広がり心も広くなった、ということなどの心の面に関することが大きいです。一年間で確かに、読む・書く・聞く・話す、の力は総合的に上がったと思います。しかし、読む力が上がったことで英語の参考文献が読めるようになったことや、聞く力が上がったことで他の人がどう考えているかを聞くことができた、などなどがこの留学で得られた力の中で最も大事なものでした。英語が使えることだけではなく、使えるようになった先の可能性の広がりを知ることができた留学だったと思います。

 留学を終えて、まだ一年半大学生活が残っていますが、留学で感じたことや興味を持った事柄などを、もっと掘り下げて学んでいきたいと思います。