上海師範大学留学レポート

上海師範大学【2014年度後期帰国】交換

レポート作成N.M

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≪授業について≫

读写…リーディング

口语…スピーキング

听力…リスニング

泛读…精読

一コマ45~50分。一日4コマ~5コマ。主に教科書と先生が用意したパワーポイントを使って授業が進められます。基本的に20人程の少人数クラスなので、わからないことがあればすぐに質問することができます。また、中国語を教えてくださる先生のうちの半数は院生で、先生になるために勉強している学生なので私たちと年齢が近く、非常に話しかけやすいです。これは上海師範大学の特徴であると思います。

 クラス

基本的に初級一班、二班、三班、中級一班、二班、三班、高級一班、二班。

人数の関係でクラスが一つ無くなったり、ビジネス用語などを中心に学べるクラスを希望したりすることも可能です。また、クラス分けは入学手続き期間中に行われます。先生との簡単な面談を通して自分に合ったクラスが決められ、変更したい場合は授業開始約一週間後にある、クラス変更テストを受けて認められれば変更することもできます。

留学生の国別比率は、インドネシア人が圧倒的に多く、次いで韓国人、ボツワナ人、ロシア人、日本人、アメリカ人、タイ人など。他の大学と比べても上海師範大学にいる日本人留学生の人数はかなり少ない方ですので、できるだけ日本人が少ない環境で勉強したいと思われる方には最適の環境であると思います。

 

 

≪食事について≫

生活する中で絶対に欠かせない毎日の食事について、心配されている方も多いのではないでしょうか?私も出発前は食べ物が体に合わなかったらどうしようと心配していましたが、中国で生活し始めて一か月も経たないうちに、現地のソウルフードをガツガツ食べるようになっていました。キャンパス内にも外にもたくさん飲食店があるので、ぜひ様々なものに挑戦して、自分のお気に入りの店を見つけてみてください。

また、各寮にはキッチンもありますので、自炊したい時など自由に使うことができます。夕食時になると、様々な国からやってきた留学生たちがキッチンに集まってきます。そこで留学生同士、話をしたり、お互いの手料理を味見し合ったりできるので、キッチンは国際交流のチャンスの場でもありました。

飲料水を手に入れる方法としては、スーパーで買ったり、水道水を沸騰させて使ったり、業者に頼んで運んできてもらうなどがあります。特に二人部屋に住んでいる人はルームメイトと相談して業者に頼んでいる人が多かったように思います。私は節約のため、授業が行われる棟にあるサーバーの水を使ったり、水道水を沸騰させて使っていました。

日本食が恋しくなった時でも、上海には日本からきた外食企業のお店がたくさんあるので心配いりません。海外で食べる日本食は格別においしく感じます。中には中国にしかないメニューなどもあり、日本との比較ができて面白いと思うのでぜひ行ってみてください。

 

 

≪交通について≫

大学周辺の交通の便について、上海師範大学の門を出てすぐのところにいくつかバス停があり、歩いて行ける範囲にも地下鉄の駅が2つあるので交通の便はかなり良い方だと思います。

私は上海にやって来てすぐに交通カード(日本のICOCAやSuicaのような電子カード)を購入しました。地下鉄やバス、タクシーなどで使うことができ、非常に便利なのでぜひ1枚持っておくことをおすすめします。

交通網が発達しており、大変便利なのはいいことですが、交通安全に関しては日本に比べるとかなり悪いので注意が必要です。信号を守らない人が多く、歩行者優先という考えはないようなので、道路を横断する際などは十分注意しなければなりません。また、私は被害にあったことはありませんが、電車やバスではスリが多いので、貴重品は取られやすいところに入れないようにしたり、チャック付きの鞄を使ったりするなど常に気を抜かないようにすることが大切だと思いました。

 

 

≪寮について≫

学術文化交流中心(学思園)

・一人部屋と二人部屋がある

・冷蔵庫、テレビ、タンス、戸棚、机、椅子、小さな机、シャワー、トイレ、ベッド、電気スタンド、エアコンなど

・西部(留学生センターや食堂、レストラン、スーパーなどがある方)にあるので何かと便利

 

外賓楼

・二人部屋のみ

・冷蔵庫、テレビ、タンス、戸棚、机、椅子、小さな机、シャワー、トイレ、ベッド、電気スタンド、エアコンなど

・西部(留学生センターや食堂、レストラン、スーパーなどがある方)にあるので何かと便利

 

上海教育国際交流中心(国教

・一人部屋と二人部屋がある

・冷蔵庫、テレビ、タンス、戸棚、机、椅子、小さな机、シャワー、トイレ、ベッド、電気スタンド、エアコンなど

・東部(授業が行われる棟がある方)にあるので授業に行くときには便利

・建て直されたばかりなので他に比べて部屋自体は新しく綺麗だが、その分寮費が高い

 

私は学思園の一人部屋に住んでいました。どの寮も設備は大体同じで、共同のキッチンや洗濯機があり、水道代は無料、電気代は一か月70元まで(二人部屋なら140元まで)無料です。電気代に関して、エアコンを使ってしまうとすぐに70元を超えてしまうので注意が必要です。

 

≪余暇の過ごし方≫

平日

ほとんどのクラスが午前中で終わってしまいますので、午後の過ごし方は自分次第です。友達と遊びに行ったり、相互学習をしたり、決しておすすめはできませんが一日寝て過ごすこともできます。私はこの時間を使って週三回、中国人の友達と相互学習をしていました。(相互学習の相手は留学生センターで申し込みをして探してもらうことができるそうです。)

 

休日

休日はぜひ中国の新幹線「高鉄」に乗って少し遠出してみることをおすすめします。運賃は日本の新幹線ほど高くなく、上海近郊の街なら日帰りで楽しむこともできます。私もよく中国人の友達と高鉄に乗って小旅行を楽しみました。あまり上海市内から遠くない場所であっても場所が変われば人も変わり、いろんな違いを発見することができて面白いです。また、大型連休などがあれば台湾や香港などの中華圏に行ってみるのも良いと思います。

 

≪留学先での日本人との付き合い方≫

実は私が留学中に一番悩んだことは日本人との付き合い方でした。留学中はできるだけ日本人とは関わらず日本語を話さないようにしようと思っていたのですが、今振り返ってみればもうちょっと日本人同士のコミュニティーにも参加しておくべきだったと思っています。理由は、日本人同士のコミュニティーから得られる情報もたくさんあったと思うからです。生活に便利な情報や日中交流に関する情報など、日本人だから知っていることも多々あります。また、毎日外国語を見たり聞いたりしていると、少なからずストレスが溜まると思います。そんな時には日本人と日本語で話しをすることでストレスを解消することもできます。せっかく留学に来たのに、常に日本人と行動しているのでは日本にいるのと同じことになり良くないと思いますが、程よい距離感を持って日本人と付き合うということも大切であると思いました。

 

 

≪これから中国留学に行く人へ≫

私は留学を決意するまでに、かなり時間がかかった方です。留学を意識し始めたきっかけはポータルサイトで見た「派遣交換留学選考試験」の案内でした。テストを受けて合格できた時は素直に嬉しかったのですが、いよいよ「留学」という二文字が現実的になるにつれて不安や恐怖を感じ、何度もやめようかと思いました。このことをいろんな人に相談をしたのですが、国際文化学部教務課の先生も、過去に留学経験のある先輩方もみなさん共通しておっしゃったことは「金銭関係以外のことで迷っているなら、行くべき!」ということでした。ギリギリまで悩みましたが、今では思い切って行くことを決意して本当に良かったと思っています。学生のうちに長期留学を経験することができたのは、本当に幸せなことであったと今改めて思います。またその中で得た知識や経験は、今の生活において確実に役に立っています。

留学生活は語学勉強だけが全てではありません。多くの外国人と交流を通してさまざまな異文化に触れることができるので、自分の世界観を広げるためには絶好のチャンスなのです。人生のうちでそのような機会はそう多くは転がっていません。

少しでも留学に興味がある人、留学を迷っている人、留学に対して得体のしれない恐怖や不安を抱いている人へ。留学生活は、自分次第でとても楽しく充実したものにすることができます!そして何よりも、様々な出会いや経験を与えてくれます。

一度きりの人生、怖がらずに新しい世界に飛び込んでみてはどうでしょうか?

きっとそこには自分が想像しているよりも面白い世界が広がっているはずです!