ロンドンアーツ大学留学レポート

ロンドン芸術大学【2019年度前期帰国】私費

レポート作成W.Y

私は2019年度前期期間(2月~8月)の間ロンドンに留学していました。

その中での出来事や経験等をお話しさせて頂き、少しでも読者の皆様の参考になればと思います。

 

 

「なぜロンドンを選んだのか」

私がなぜ留学先をロンドンにしたかというと、理由はかなり単純なもので、それは「サッカーの生まれの国で、プレミアリーグという世界最高峰のサッカーリーグの1つが存在するから」でした。また、自分がサッカーをプレーする国の中で一番環境が整っているとも感じました。

 

 

Football in UK(Soccer)」

 イギリスにおけるFootballの存在とは何か。(イギリスではサッカーのことをFootballといいます。) それはもはや生活の一部と言っても過言ではないと私は感じました。なぜなら、イギリスにいる男女、大人子ども問わず「好きなFootball Clubは何か。」と問うと必ずと言っていい程どこかしらのクラブという返事が返ってきます。日本ではこれはあり得ないと思います。また、サポーター達の団結力、応援の仕方、ブーイングなど日本とは比べ物になりません。酷い試合をすれば、試合後pitchにものが投げられることなど頻繁でありましたし、良い試合や面白いfootballをすると、ファンは純粋に褒め称えてくれます。もちろん、野次やブーイングは選手たちやClubへのrespectがあっての上のものなので、単にしている訳ではありません。

日本にここまで根深い文化などがあるでしょうか。もちろん、Football母国と日本とでは違いがあるのは当然ですが、私はあまりにもの違いの差に驚きました。

また、イギリスにはスポーツパブが山程あり、皆週末までしっかり仕事をして、週末はパブでお酒を飲みながら自分のチームを応援するというようなルーティンのようなものが存在します。これは、知人などに限らずその場にいる人達と一緒に盛り上がり応援するのです。このような文化を体験して、これほどFootballを愛しているのかと感じました。

 

 

Leyton Orient Football Club」

 私はロンドンにいた約半年間、ロンドンの東地区にLeytonという土地があり、そこにあるPro-Football ClubであるLeyton Orientというクラブに所属していました。私が到着した2月はまだsemi-professional football clubで選手たちの中には副業をしている選手もいました。しかし、私たちはイングランドのアマチュア最高峰リーグである National Leagueで優勝し、ProのリーグであるLeague2へと昇格を果たしました。私はvisaの関係で給料は貰えませんでしたし、プロになるには正式な就労ビザが必要だったのですが、帰国日が決まっており、龍谷大学にも戻らないといけなかったので、プロにはなれませんでしたが、チームメイトの皆はプロサッカー選手になることができました。皆、かねてからの夢だったのでとても喜んでいましたが、私は直前に来た、みんなからしたらただの外国人。素直に喜ぶのは難しかったです。しかし、チームメイトのみんなは”Of course, we’re teammates.”と言ってくれ、一緒に祝福することができました。しかし、はじめは言葉(English)も理解することが出来ず、皆と仲良くなるどころか一緒にプレイするのも難しかったです。そんな中、チームメイトたちは私に英語を教えてくれました。週に3、4回ぐらいチームメイトの家に行き、英語を教わりました。チームメイトたちにはFootballだけでなく、英語をはじめとした様々な面でお世話になりました。半年間、1番時間を共にしたチームメイト達とは今でも連絡を取っていますし、みんないつでもまたLondonに来て一緒にFootballをしようと言ってくれます。半年という、短い時間でしたが、僕にとっては第二の大きな家族(男だけですが笑)ができたような感覚です。

 

 

「語学学校での生活」

 語学学校ではGeneral Englishを受講していたのですが、初めは下から2番目のクラスから始まりました。なぜなら、イギリスの語学学校は文法や単語力よりもとにかくSpeakingを重視するからです。私は、日本を出国する前から文法や単語は勉強していたのですが、典型的な日本人のパターンでSpeakingがあまりにもできませんでした。そのため、授業ではひたすらどんな話題でもいいからとにかく先生や他の国の生徒と話し続けるということを目標にしていました。2週間ほどで、次のクラスへステップアップしたのですが、そこで私が英語を上達してきたうえで最も力を伸ばしてくださった先生に出会いました。そこのクラスで担当してもらった先生の指導は厳しいものであり、その先生の持論は、「英語をいちいち頭の中で母国語と行き来しないこと」でした。そのため、授業で使う辞書もすべて英英辞典のみでした。最初それを言われて実行したときはあまりの難しさに驚きました。英語だけでで理解するのはここまで難しいのかと感じました。しかし、それから私はその先生のおかげで私の英語力は格段に上達しました。結果、語学学校卒業までに上から2番目のクラスまでステップアップできたのですが、2週間目以降その先生にずっとクラス担当して頂きました。その先生の勉強法を知れて本当に良かったです、

 

 

「留学全体を通して」

 私にとってこの半年間はとにかく濃いものとなりました。イギリスにいた、他の日本人学生たちは日本人同士のグループでかたまったりとしていましたが、私はそんなことしても自分のためにならないし、もったいない気がしました。それをしていても、自分を高めることはできないからです。私にはイギリスで本気でプロとしてFootballをする、という目標があったため、それを達成するために暇を持て余したり、日本人とかかわるなど、日本でできることはしたくありませんでした。結果、他の日本人から見たら「浮いている」ように見えたかもしれません。しかし、私はそんなこと気にせず、私自身を貫きました。自分をブラさずに貫くことの大切さを学べた気がします。そのおかげで、私は誰よりも濃く、成長できた半年間を過ごせたと感じています。何もわからない国で1から始めてここまで達成できたことは私の人生で最高の経験になると思いました。

 

 また、私がこの留学を通して感じたことは、「一期一会」。 この言葉が一番合うなと思いました。日本では体験できないことがたくさんあったのもそうですが、私は何よりも人との出会いに恵まれました。向こうでは、プロサッカー選手、偉大なチームメイトたち、医者や弁護士、CAや大企業の方や、日本大使館で働く方。留学前にはイギリスに誰一人知り合いすらいなかったのにも関わらず、このようなすごい人たちと出会えました。そのきっかけはすべて、Football(サッカー)でした。たかがスポーツ1つかもしれないですがそれによってここまで社会は広がるのかと感じました。出会いに感謝です。

 

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