コメンスキー大学留学レポート
コメンスキー大学【2015年度後期帰国】交換
レポート作成O.M
【講義内容】
・Popular Culture and National Identity in Central Europe
主にヴィシェグラード4か国の文化の特徴について学んだ。評価は出席、プレゼンテーション、期末レポートで決まる。プレゼンテーションでは日本とヴィシェグラード4か国それぞれの国間の姉妹都市協定について、期末レポートではスロバキアの食文化について述べた。
・Academic Writing 2
学士論文を英語で書く生徒に向けたライティング講座である。MBAスタイルに沿って引用や要約の仕方を学ぶことができた。毎週のリーディングとライティングの課題と出席、期末レポートで評価が決まる。授業中に学生間のディスカッションの場が設けられることも多く、スピーキングの訓練にもなった。
・Slovak as a Foreign Language A1
スロバキア語の超初心者のためのコースで、スロバキア語の基礎の基礎から始めた。クラスメイトはヨーロッパ各国出身でスロバキアで働いている社会人が多く、和気あいあいと楽しい雰囲気だった。出席と期末テストが評価対象であるが、テストも簡単な知識を問う易しいものだった。日常生活で使える単語や文を修得できた
・Fin-de-siecle Vienna 1
世紀末のウィーンにおける芸術や政治について学んだ。毎週約60ページのリーディング課題とそれに関連するライティング課題が出された。授業は教授と生徒の意見交換のような形式で、自由に発言ができる良い雰囲気だった。この講義は通年講義なので本来なら後期にプレゼンテーションやフィールドワークが評価に入るはずであるが、留学生には特別措置として出席と毎週の課題のみでの評価がなされた。
・Slovak as a Foreign LanguageA1-2
前セメスターの続きから始めた。A1-1に比べて覚えるべきボキャブラリーは断然増え、グラマーも難しくなった。講師も変わり、グラマーの説明の際もスロバキア語を使う人だったので、なおさら集中力を求められた。期末テストは簡単な正否問題から作文まで、多岐にわたっていた。スロバキア人同士の会話がある程度理解できるレベルにはなった。
【生活費】
支出(1ヶ月の平均的金額) |
|
宿泊費 |
6500 |
食費 |
20000 |
交通費 |
3000 |
図書・学用品 |
1000 |
医療費 |
0 |
衣服費 |
1000 |
教養娯楽費 |
30000 |
雑費 |
3500 |
合計 |
65000 |
1ユーロ=130円として算出
【留学を終えて】
スロバキアという国について渡航前に得られる情報はかなり限られていますが、渡航後なんとかなるので焦る必要はありません。過去の留学生のマンスリーレポートを読む程度で十分だと思います。滞在許可申請は日本で済ませてから渡航するのがベストです。
ラップトップとスマートフォンは必須です。日本食や日本文化を紹介するものは何かと役立ちますし、喜ばれるので持って行って損はないと思います。洋服や日用品は現地で購入出来るので、1年分持って行く必要はありません。
スロバキアはカード社会ですが、もちろん現金も使えます。10ユーロ以上の買い物の時はクレジットカードを使うことが多かったです。現金はキャッシュパスポートを使って引き出していました。
学部のビルは旧市街、ショッピングモール、図書館に近く、とても便利な立地にありました。治安は悪くはないですが、スリが多発しているので注意が必要です。
スロバキアはヨーロッパの中央に位置し、シェンゲン協定内であるため周辺国への旅行が容易です。パスポートコントロールもない場合が多いです。近頃はテロの脅威が強まっているようなので、国や地域によっては訪問を検討すべきかと思います。
1年間の留学を終えて、今はまだスロバキアに帰りたい思いでいっぱいです。たくさんの友人に恵まれ、想像以上に充実した生活を送れました。渡航前は情報の少なさから不安になることもありました。しかし、現地で自力で得た情報の方が確かなものですし、助けてくれる人も多くいました。
勉強の面では、授業が完全に英語ということで身構えていた部分もありましたが、いざ実際に授業を受けてみると、さほど辛いこともなく楽しめたと思います。
ただ一点苦労したのが、卒業論文の執筆です。資料収集が思うようにいかず焦ることもありました。幾度となく助けてくれた日本にいる友人たちには本当に感謝しています。
生活の面では、初めてのルームシェアということもあり戸惑うことが多々ありました。言いたいことを溜めるのではなく、その都度話し合いをすることで小さな問題を解消することができ、全体的にみて快適に過ごせたと思います。
前回の語学留学と合わせて在学中に1年半の留学を経験しました。この経験が私の今後の人生の大きな糧となることは間違いありません。日本で生活しているだけでは気付くことの出来なかったことにたくさん気付けました。このような機会を与えてくれた龍谷大学とお世話になった職員の皆さん、なにかと気にかけ助けてくれた友人たち、そして両親への感謝を忘れることなく、この留学が実のあるものであったことを示すために励みたいと思います。