バレンシア大学留学レポート
バレンシア大学【2016年度前期帰国】交換
レポート作成A.F
帰国してから早いもので三か月が経過しました。毎日何かに追われている日本の生活とは違い、時間の経過がゆっくりでのんびり過ごしていたバレンシアの生活を懐かしく思います。
思い返せばバレンシアに到着したその日からハプニングの連続でした。時間通りに始まらない、メールをしても返信が来ないというのは日常茶飯事で、頼み綱である現地の留学生の担当者とも連絡が取れないことが数えきれないほどありました。また、語学力不足のため困ったことも数えきれなかったです。バレンシアでは英語はほとんど通じなかったので留学当初スペイン語があまりできなかった自分にとっては本当につらかったです。できることなら渡航前にスペイン語を徹底的に勉強することをおすすめします。初めに大変だったことばかり書きましたが、もちろん楽しかったこともたくさんあります。日本食パーティーを開いたり、週末はバレンシア州内の地中海側の街に出かけたりのんびり過ごしつつも比較的アクティブによく楽しんだと思います。また、スペインは祝日が多く、3月にはLas Fallas(火祭り)とSanta semanaがあるので約1ヵ月大学が休みになります。私はこの長期の休みを利用してヨーロッパの様々な国に旅行し、時には自分の力を試してみたいと思い一人旅にも挑戦しました。実際に行って現地の人やゲストハウスの人と話したり、その土地の文化に触れることによって学ぶことはいっぱいあります。ヨーロッパに留学する人はぜひ旅行へ行ってほしいです。
1年過ごしてみてバレンシアへ留学できて心の底からよかったと思います。知っての通り国際学部にはスペイン語の授業は週もともと週1回のみで、私ももともと英語専攻でした。2回生の後期に英語圏の交換留学をあきらめ、交換留学の試験の3か月前から独学で猛勉強し、周りやスペイン語の先生からは絶対無理だと言われましたが、運よく試験に通ることができました。そんな語学力で行ったので始めは確かに大変でしたがこの1年の経験かけがえのないものになりました。あの時の行動力が自分を変えたなと思います。大学時代の4年間というのはあっという間に過ぎてしまいます。少しでもやりたいことあるなら周りに何か言われようと行動することが大切だと思います。
授業について
バレンシア大学には留学生向けの授業はありません。そのためいきなり現地の学生と混じって授業を受けることになります。一応バレンシア大学付属の語学学校がありますが週2回しかなく、また1クラス大人数でヨーロッパ系の生徒の基準で授業が進められるのではっきり言ってよいとは言えません。大学の方の授業についていうと50%は自分の所属する学部から取らなければなりません。経済学部や法学部など英語開講の授業が開講されている学部もありますがスペイン語の授業しかない学部もあるので学部選びは慎重にした方が良いと思います。授業のスピードは早くかなりの語学力がないとついていくのは難しいです。
留学後について
実際留学から帰ってきた人の話を聞くと、より海外が好きになり将来も海外で働きたい人か自分の国が前より好きになる人と大きく分けて2つに分かれると思います。実際私は1年スペインで過ごしてみて後者の考え方になりました。自分の国を客観的に見ることでより日本が好きになったからです。そのためこの一年学んだスペイン語の学習ももちろん継続しますが、直接語学力を生かす職に就く予定はありません。今考えていることで言うと、公務員として国や地域に貢 献できる人間になりたいと考えています。現在4回生ですが7月帰国だったため卒業を一年延期して公務員試験の準備を進めていく予定です。最後にこのような機会を与えてくださった国際部の方々、相談にのっていただいた先輩方、応援してくれた家族や友人やこの留学でお世話になったすべての方、本当にありがとうございました。