トロント大学留学レポート

トロント大学【2014年度後期帰国】私費

レポート作成A.E

【学校】

 私はEnglish Plusというコースを受講しました。このコースは短期間型で一か月ごとにレベルテストをしてクラス替えがあります。そのほかにも中間テストと期末テストがあります。このコースは主に文法ではなくスピーキングがメインのコースです。教科書は特になく、毎日プリントで勉強します。一週間別でテーマが決まっていてその週が「天気」というテーマならその週は天気に関する単語、天気予報の読み取り方、聞き取りを学びます。ペアワークが多いです。実用的なテーマをたくさんやってもらえるので、日常生活の中で人々の話す会話から聞こえる単語が増えていきました。私の場合は毎週水曜日はプレゼンテーションの授業がありました。プレゼンテーションの動画を見て良い点、悪い点をみんなで話し合ったり、ペアでプレゼンテーションをやってみたりもします。またカナダの文化についても学びます。カナディアンがよく使う慣用句やカナダの音楽など日によって様々です。最終的には期末テストの一環としてペアで10分間のプレゼンテーションを行います。またグループディスカッションの授業もあります。先生がお題を出し4人グループで討論します。時間が経つとグループ、お題を変えてまた討論します。先生もいろんなグループを回りながら参加してくれます。そこで気になった間違いを細かく教えてくれます。例えばlとrの発音の違いなどを教えてくれます。最終的には学期の最後に討論の試験をします。その討論の様子は録音されフィードバックをしてもらえます。学校自体は全体的に過ごしやすかったです。先生もスタッフのみなさんも気さくな方々ばかりでした。しかし、少し気になった点は日本人が多いということです。時期によりますが私が受講していた頃は一番多い時でクラスの半分が日本人ということがありました。またトロント大学のキャンパスはものすごく大きいです。その中で私たちが通う語学学校は、幸いにも駅に直結している建物内にあったのでとても便利でした。雨に日も外に出ることもないので濡れる心配はありません。また公共交通機関はメトロパス(一か月108ドル)を買えばトロントの、地下鉄、路面電車、バスすべてどこでも乗り放題です。

【住まい】

 私はこの留学が初めての英語圏、初めてのカナダでした。そのためカナダに行く前から下調べをしていました。するとインターネットでトロント内での危険な区域などが出てきて、より不安にも思いましたがそこだけ気を付けようと覚えていきました。また、トロントでは不動産屋というものがありませんでした。そのためホームステイなら仲介会社に頼めば手配してくれますが、シェアハウスや一人暮らしをしたい場合は自力で探すしかありませんでした。私は当時英語が全く分からなかったのでイーメープルという日本語でやり取りできる不動産のページで直接オーナーさんとやりとりして家を探しました。初めは地理感も物価の相場も全く分からなかったため、危険地区は避けて、できるだけ学校の近くで探しました。契約までとりつけることがとても大変でした。もし自ら住まいを探す場合は初めは1か月2か月単位で契約することをお勧めします。なぜなら現地へ行けばそこで出来た友達伝いにいろんな物件の情報が入ったり、現地で探せば見学も可能なので、きっとよりいい物件が見つかると思います。私は日本に居る時に5か月契約してしまって、現地に行ってから引っ越したくなったのですが、引っ越ししたくてもデポジットで縛られて引っ越しができませんでした。気に入れば契約を更新すればいいし、合わなければ引っ越しが出来るので短期契約から始めるのが便利だと思います。またPCは持っていくことをお勧めします。私の場合学校の授業ではPCを一切使いませんでした。よって持って行かなくてもよかったのですが、持っていってよかったと感じました。ホームステイ、シェアハウスの部屋によってはテレビが置いてありません。よって部屋にこもる夜の時間帯は英語を聞くチャンスが減ります。私はそういった時にPCで現地の映画サイトに登録して映画を観るようにしていました。現地のサイトのため映画は英語のものしかないですし、字幕を読みながら観るととても勉強になりました。

【お金】

 またお金についてはキャッシュパスポートを利用していました。キャッシュパスポートなら日本に居る親にお金を口座にいれてもらえばその分カナダのATMでお金が引き出せます。簡単なのでよく利用しました。また、大きい金額の買い物をするときはクレジットカードを利用していました。私はVISAでしたが、使えないところはあまりありませんでした。しかし、カナダでは日本と違いサインのお店は少なかったです。だいたいのところはPIN番号の入力です。よって海外に行くときはクレジットカードのPIN番号を一度確認しておくことをお勧めします。

【食】

 カナダは移民の国なため伝統料理、カナダ料理というものはありませんでしたが、移民の国ならではのいろいろな国のレストランがありました。レストランの数も日本より多いのではというほどありました。もちろん日本料理屋もありますし、中国、韓国、メキシコ、ギリシャ、イタリアなどいろんなお店がありました。カナダに居る間にいろんな国の料理を食べ比べてみるのもおもしろいと思います。

【感想】

 留学して一番よかったと思うことはやはり日本に居ても受けられない刺激をたくさん受けたことです。いろんな人種、いろんな世代、いろんな境遇を経てきた人々と同じクラスになり毎日一緒に勉強します。こんなことは留学しなければ経験できなかったと思います。また日本とは14時間の時差もあり親との連絡も難しい土地で一人で生活していくという経験も貴重でした。日本でも一人暮らしを経験していましたがやはり電話をすればつながるという環境でどこか親を頼っていました。しかしカナダに来て初めて一人だと実感しました。帰国が近くなるとたくさんの人に出会って支えてもらっていたのだということに気が付きます。来た頃は一人だったはずのカナダでしたが、たくさんの出会いがあり、気が付くと周りにはたくさんの友人が居ました。父のように面倒をみてくださる方、兄や姉のように相談にのってくださる方、笑い合える友、本当にたくさんの方にお世話になったのだと実感します。ゼロから始まったカナダの留学生活でしたが半年間でこれだけ多くの方々とつながることができたという経験は本当に大切に思っております。また、日本に帰ってきたこれからもつながり続けられる方々だという確信もしております。本当に生涯をかけての大切な出会いができました。留学を悩んでいる方々には是非日本を飛び出してみてほしいと思います。