ヨーク大学留学レポート
ヨーク大学【2015年度後期帰国】私費
レポート作成K.A
私は、2015年2月27日~2016年1月7日までカナダのトロントにあるヨーク大学で英語を学びました。カナダは移民国家と呼ばれていますが、トロントはカナダの中でも一番と言ってもいいくらいに国際色豊かな都市です。いろんな人種が混合していて、アジア人・中東系・ヨーロッパ系と本当にどこの国からもトロントへ集まってくるので「人種のモザイク」とも呼ばれています。私にとって、この環境は海外生活においてとてもプラスでした。感じ方には個人差があるかと思いますが、1年間トロントで過ごした中で一度も自分が外国人という感覚はまったくありませんでした。というのも、周りも移民ばかり、だれがカナディアンでそうじゃないかなどわからないくらい本当にびっくりするくらいたくさんの人種、言語が飛び交う中で生活していました。
ヨーク大学附属の語学学校YUELIは、サウジアラビア人・中国人の比率が高く、春・夏では一カ月単位、秋・冬の4カ月プログラムでヨーク大学と提携をとっている日本の大学から日本人の団体生徒が毎年やってきます。英語のレベルによってクラスはバラバラで全部で8レベルくらいに分かれると思います。上のクラスは午前中、下のクラスは午後クラスで休憩を含め1日4時間くらいの授業でした。アカデミックな内容のreading, writing, grammar, listeningをします。クラスが上がるにつれする内容は難しくなります。どのクラスでも言えるのが、「発言する大事さ」です。初めは、びっくりするのですが、徐々に慣れてきて、自分もそうなるのですが、他の国の出身の人は、我さきにとは言わんばかりに、先生が喋っていてもそれを中断するくらい、質問であったり、自分の意見をばんばん発言します。たまに先生もお願いだから最後まで話させてといって質問されても生徒を無視するくらい、クラスが動物園かと思うくらい騒がしいです。日本では中・高・大と文法やライティング、リーディングとしてきて、授業でさほど難しく思うことはなかったのですが、やはり、リスニング・スピーキングは本当に苦労しました。繰り返し繰り返し毎日英語に慣れる・話すという作業を続けることで徐々に少しずつ改善はされていきましたが、最初は自分がこんなにもできないのかという悔しさと悲しさで泣きたいことも多々ありました。ではできるだけ大学の施設を活用するようにしました。ジム・図書館などへいったり、他にもトロントにはいろんなランゲージエクスチェンジなどがあるのでそういうところへ行ったりしていました。
生活面に関しては、最初の2か月はホームステイ、その後10カ月はシェアハウスを2回変えたりしました。ホームステイはなんだか自分にあっていなかったので、そしてもともと自分で自己管理もしたかったのでカナダについてすぐ物件探しをし、シェアハウスに変えました。家に関してはたくさんの困難苦労はもちろんありましたが、食に関しては、なんの問題もありませんでした。国際色豊かな都市だけあった、どこの国の料理もあり、韓国スーパーへ行けば日本の調味料は揃いました。値段は少し高いけれど、だいたいの日本のものは揃います!!
気候なんですが、本当に寒いです。びっくりするぐらい寒いです。夏も8月の末と9月の頭が暑かったくらいで、7月なんて朝は寒くて半袖にパーカーやジャケットを羽織ったりするくらいでした。私がカナダへ行ったのは2月の末でしたが、確か3月末か4月頭まで雪が残っていたような気がします。とりあえず冬はたまに雪で停電してしまうくらいやばいときもあります。ちゃんと防寒していたら大丈夫です。そのかわり室内は暖房ガンガンなので短パンタンクトップでいれます。
一年間を振り返って、行く前は沢山の不安でいっぱいで、留学最中も生活や勉強の両立で大変なこと、つらいことも沢山で楽しいことの方が少なかったんじゃないかなと思うのですが、不思議なことに人間の記憶は美化されていくので、あのころのしんどさが今はまったく感じず、むしろ、この一年の自分のしたことにとても満足と自身があり、帰国してから周囲の人にもいい方に変わったと言われます。自分でも本当に変わったという自覚があります。なにが変わったというと、自己表現・行動する力・生きる力です。周りに恵まれていて、困った時に助けてもらったりすることはあったのですが、やはり最終、決断、そして頼れるのは自分だけなわけで、なんでも人に頼っていてはいけないということです。家を決める・ケータイ契約する・ごはんつくる、実家暮らしで何もしてこなかった自分にとって当たり前だった当たり前じゃなかったことが、異国の地へ行き、気づかされました。将来の自分への投資としていったこの留学は、英語はもちろんですが、沢山のことが自分の大きな人生経験になりました。英語はこれからもずっと勉強していきます。ひとつだけ言えるのは、語学を勉強するために留学するのではないということです。よく、留学いったからペラペラやろ?とか簡単にみんな言いますが、そんなんなれたらこの世のみんなペラペラです。日本の外へでるということは語学プラスで人それぞれなにかを得るということを学びました。