ボンド大学留学レポート

ボンド大学【2019年度前期帰国】私費

レポート作成T.K

 渡航前には単語の勉強をしておいたほうがいいです。単語力があると意見を簡単に伝えることができたり、リスニングの面で役に立ったりします。持って行ったほうがいいものは特にありませんが、向こうでは日本語の本がなかなか手に入らないため、勉強をしたいなら本を持って行ったほうがいいです。また向こうで大抵のものは探せば安く手に入るため、荷物はあまり多く持っていく必要はないです。しかし日差しが強いため、サングラスはあったほうがいいです。留学先での支払いは、基本的に最低限の生活費はクレジットカードでした。シェアハウスのレント代は週払いで現金が必要だったため、キャッシングを利用していました。またアルバイトを始める際に銀行口座が必要であったため開設し、日本からキャッシュパスポートで持っていった分のお金をすべて現地口座に移し、その他の費用に充てていました。パスポートを持って銀行に行けば簡単に口座は作れますし、支払いの際にトランスファーができるなど、あると非常に生活に便利なため、確実に現地に着いてすぐに作ったほうがいいです。

 

 気候は日本と比べると格段に温かく、冬でも日中は半袖で過ごせる日もあります。しかし、一日の寒暖差が激しく、朝晩はかなり冷え込むことも少なくないため、常にジャケットを持ち歩く必要があります。そのため脱ぎ着がしやすい服装や、重ね着をできる服があると便利です。またゴールドコーストは比較的暖かいですが、メルボルンやシドニーウルルなどは日本の冬と同じ、もしくはそれ以上に寒さが厳しいため、これらの地域に旅行に行きたいならば少し厚手のジャケットを用意する必要があります。

 

 大学の施設はさすがオーストラリアで数少ない私立大学というだけあって、かなり充実していました。24時間使えるライブラリーや豊富なマシンを取りそろえたジム、生徒が自由に使えるテニスコートやプールといった運動施設、アルバイトを探すための学生支援の窓口など私個人的にはかなり満足できました。その上、ボンド大学は生徒数がグリフィス大学など他の大学と比べてかなり少ないため、これらの施設が混雑していて使用できないという状況は基本的にはなかったです。大学周辺の治安は非常によく、そういった面でトラブルに合ったことは一度もありませんでした。しかし大学周辺ではありませんが、一部地域は治安があまりよくないため、そのような場所を一人で歩いているときなどは少し注意が必要です。食事はシェアハウスに移ってからは三食自炊をしていました。オーストラリアのスーパーでは、定期的にいくつかの商品が半額になるため、そのタイミングを狙って買い物をしていました。問題としてはスーパーが家から遠かったことで、自転車しか持っていなかった私は買い物にかなり苦労しました。

 

 留学をして一番良かったことは、何といっても新しい人たちとの出会いです。語学学校はもちろん、ラグビーのチームやハウスチャーチ、シェアハウスなど様々な場面で素晴らしい人たちと出会うことができました。特にラグビーのチームメイトは、留学当初英語がほとんど話せなかった私を優しく受け入れてくれ、チームの一員にしてくれました。彼らのおかげでラグビーを楽しみ、スキルアップができたのはもちろんのこと、ネイティブと話す機会をたくさん持てたことが他の留学生たちと異なる私の経験であると感じています。語学学校ではブラジルやアルゼンチン、クウェート、中国、韓国、台湾、サウジアラビア、メキシコ、フランスなど様々な国出身の人たちと仲良くなれて、本当に良かったです。特にブラジル人と行動を共にすることが多く、彼らとともに過ごした時間から、多くのことを学ぶことができ、常に物事を前向きに考えられるようになりました。いつになるかは分かりませんが、いつか必ずこれらの人々を訪ねるために世界中を回る旅をしたいと思っています。

 

 これから留学に行こうと考えている人には、留学は必ずしもすべてが楽しいことだけではないということを伝えたいです。現地では、理想と現実のギャップ(特に英語力)に思い悩むことが多く、もどかしさを感じる時間は少なくありません。そんな中でも常に自発的な行動を常にとっていく必要があります。おそらく現地には想像より多くの日本人がおり、彼らの助けを容易に借りられたり、行動を共にしたりすることができます。そのつながりは素晴らしものであり避ける必要は全くありませんが、そればかりしていると留学に行った意味はあまりなく、厳しめに言えばお金と時間の無駄です。海外でしかできない経験のために、自分から行動をおこすことが留学を実りあるものにするためには必須です。

 

 先ほども述べたように、この留学では楽しいことと同じぐらい辛く厳しいこともありましたが、結果としては英語力のみならず、一人間として大きく成長できたと感じています。日本から私を支えてくれた家族や友人の大切さに気付けたこと、日本という国を外側から見ることによって分かった素晴らしさと改善すべきところなど、留学をして得られた発見は数え切れないです。私にとっての当たり前はみんなの当たり前ではなく、日本の当たり前は世界の当たり前ではないと深く理解できたことは、今後の私の人生に大きな影響を与えるものになると自信をもって言うことができます。現状、私自身の英語力はまだまだ満足できるものではありませんが、これからも自主的に学習を続け、成長をしていきたいです。大学卒業後は、一旦ラグビーを社会人として続けたいと考えており、その中でもう一度海外での生活を送りたいと思ったら、その時は仕事を辞めて自分のやりたいように生きたいと考えています。

 

渡航前に想定していたものとは結果的に大きく異なる留学になりましたが、想定以上の新たな発見と成長が得られて大変満足しています。今後はこの経験を活かして、自分に正直な、実りのある生活を送っていきたいです。