カンタベリー大学留学レポート

カンタベリー大学【2015年度後期帰国】私費

レポート作成N.Y

〈ホームステイ先について〉
ホームステイ先では、常に家を綺麗に保つことが求められました。使用したものは、すぐにもともとあった状態と同じに戻すように言われました。また、私のホスト先には4歳と2歳の子どもがいたため、夜は子供たちを起こさないようにするため、常に静かに行動するように厳しく言われました。1日に使用できるお湯の量が決まっていたため、シャワーは10分以内に終了するように言われました。

〈医療について〉
ニュージーランドでは、めったに病院を使用しないという風にホストファミリーから聞きました。余程のひどい怪我をした時や、インフルエンザなどの高熱の風邪をひいた時に行くらしいです。留学したての頃に、夏から冬という季節の変化に体が対応出来ず、風邪をひいたため病院に行きました。その時にただの風邪と診断され、ホットレモンを飲んで、ゆっくり休むようにと言われただけで、薬も処方されませんでした。

〈留学先の治安について〉
私が住んでいたクライストチャーチという地域は、比較的安全な地域と言われていました。クライストチャーチはニュージーランドの南島内で一番都会な地域だったため、アジア人も多く、アジア人いじめがあるということは聞いていましたが、受けることはありませんでした。しかし、少し田舎の隣の街に行くと、アジア人いじめは割と多かったようです。旅行のため、友人と二人で夜に田舎の方を歩いていたことがあったのですが、友人がアジア人いじめなどの風習のために、車に轢かれそうになりました。

〈留学を終えての感想〉
渡航前にしておいた方がいいこととして、最初のクラスを決める時に役立つため、自分の英語のレベルをある程度知っておく必要があると思いました。また、何が目標で留学するのかを決めておかないと、留学期間が無駄になってしまうと思います。私はただ英語力を上げたいという抽象的な目標しか定めていなかったため、留学当初は留学をしに来た意味を見失いかけていました。もちろん、留学の途中で目標を見つけることも出来ますが、最初から決めていた方が時間の無駄が省けると思います。
ニュージーランド(南島)の気候は、冬がとても寒くて、夏は日差しが強いことが特徴です。現地には「1 Day 4 seasons」という言葉があり、1日の中で春夏秋冬の4つの季節を体験することが出来るという意味です。冬は雪が降ることはあまりありませんでしたが、雨の日が多かったです。朝と夜は防寒対策をしていないと、体の芯まで冷えてしまうほどの寒さでした。夏でも朝と夜は寒く、日中に半袖を着ていないと耐えられない程の暑さでも、朝と夜は上着が離せませんでした。
私が通っていた語学学校は、カンタベリー大学のメインキャンパスとは別のところにありましたが、歩いて行ける距離にあったので、いつでもメインキャンパスに行くことはできました。また、カンタベリー大学で日本語を専攻としている生徒が多く、毎日日本語を学ぶために図書館で一緒に学習していました。私たちが日本語を教える代わりに、彼らが英語を教えてくれました。語学学校の先生たちやホストファミリーなどの、ゆっくりと聞き取りやすい英語とは違い、彼らの会話は速くて理解するのが困難でした。しかし、話の内容が分からないと伝えると、私たちが理解できるまで教えてくれ、とても親切でした。また、年齢が近いこともあり、話の内容も興味を持てる内容が多かったため、彼らと会話することがいつも楽しかったです。
留学して一番良かったことは、いろんな国のたくさんの人達と出会えたことです。私が元々人と話すことが好きだったこともあると思いますが、日本人以外の人達と話すことはとても刺激的でした。今までに出会ったことのない人達と話すことで、自分の知らなかった多くのことと出会うことが出来ました。彼らとの会話の中で一番印象的だったのが、日本は旅行するには楽しいけれど、日本人と会話をすることは難しいし、海外の人達にとって生活することは不可能に近いだろうということでした。この意見を聞いたとき、私はとてもショックを受けました。確かに、私も英語を話せなかった時は、海外の人達は避けたい存在でした。しかし、その言葉を聞いてから、日本で海外の人達が困っている様子だったら、積極的に声をかけて助けたいと思いました。
留学して一番辛かったことは、風邪をひいた時に日本と同じような対処法が出来なかったことです。風邪をひいていても食事に出されるものは、うどんやおかゆなどの消化にいいものではなく、ポテトやチキンなどの油ものでした。風邪をひいた時にそれらを食べられるはずもなく、日本食がとても恋しくなりました。また、病院で診察してもらってから、ホットレモンを飲むように言われ、薬が処方されなかったことにも驚きました。
無事に留学を終えた今、自分の英語力にしっかりと自信を持ち、何事にも積極的に行動することを大切にしたいと思います。自分に自信を持っているかどうかで、英語を活用する際の意識が変わりました。また、より英語力を高めたいと考えているので、もっと自信を身に付けられるように励みたいと思います。

 

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