ブルゴーニュ大学留学レポート

ブルゴーニュ大学

レポート作成T.F

<受講科目と授業>

1.Langue3.Langue(smestre d’hiver)

4.Civilisation

1と2は9月の夏期講習時の授業です。1は主にプリントを使用していました。私のレベルでは各クラス15人前後でした。1人の先生がクラス担当としてついてくれていたので、アットホームで話しやすい環境でした。2は文学の授業です。全レベルの生徒が受けていたので、内容はとても難しかったです。私はこの授業を理解できるほどのフランス語力ではなかったので、内容を理解するよりもフランス語を聞くことに慣れる、といった感じでした。3と4は10月~1月の冬学期の授業です。3は担当の先生が2人で、OralやÉcriteを分担で教えてもらいました。2人1組での会話の練習や、クラスで発表などをする機会があり、話すことに随分慣れることができました。4は文明の授業で、地球の歴史やフランスの文化・地理・歴史など幅広い内容を扱っていました。週1回のこの授業は、普段語学の授業で学んだことを確かめる良い機会でした。

<住居と生活>

●住居の種類:留学生寮

●生活費(1ヶ月):寮費…40,000円(平日朝夕食付き)

          食費…10,000円

          その他…25,000円

 1€110円で換算。物価はそれほど高くない印象でした。野菜などは日本よりも安く、学食も一食3€とお得です。休日や学校が午前で終わった日などは、街で昼食を取ることも多かったです。週末に少し遠出をしたりしていたのでその他の費用は多めです。

 留学生寮なので、様々な国の人がいてとても面白かったです。特に仲が良かったのはサウジアラビア人や韓国人です。留学生寮と聞くとフランス語を話す機会が少ないのではないかと思うかもしれませんが、結局共通語はフランス語です。お互いがつたないフランス語で、伝えたい・知りたいという思いから更に勉強するようになりました。平日は朝夕食付きで、学校外でも誰かに会う環境なので自分次第で話す機会はいくらでも作れます。ほとんどが同じ学校に通う留学生なので親しみやすいです。一つ問題はインターネットの接続環境が悪いことです。繋がらなくなったり、遅かったりと苦労することもありました。

<課外活動>

 私は大学でジャズをやっているので、フランスではジャズの学校に週1回通っていました。留学生寮に住んでいる私にとってはネイティブと接する貴重な機会でした。周りにいたのはおじさんばかりだったので随分かわいがってもらいました。フランス人しかいない中にあまり話せない私が飛び込むのは勇気がいることでしたが、良い経験になりました。

 

<留学を終えての感想>

 留学は新しい経験の連続でした。大学でフランス語の授業を受けてはいましたが、いざ留学してみると「今まで何をしてきたんだろう」と思うほど通用しませんでした。それまでなんとなくで過ごしてきた大学生活だったので、自分の甘さを痛感しました。 本当にわからない、という状況から授業を受け勉強をし友達を作り…という日常を送るうちに段々と上達している自分に気付いたときには本当にうれしかったです。そして、半年間という限られた時間の中で、時間も出会いも大切にするようになりました。日が経つに連れてやりたいことや興味のあることも増えていき、時間を大切にしてもっといろんなことを経験したいと考えるようになりました。それが帰国後の今の生活に繋がっています。

 私は両親に「留学はお金で苦労を買うものだ」と言って送り出されました。留学中も「自分の力でなんとかしなさい」と、一度も荷物や食料を送ってくれませんでしたし、ろくに連絡も取っていませんでした。今となっては放置されていたことが自分の成長に繋がったのかなと思えます。

 この留学で自分でもわかるくらいに良い意味で考え方が変わったと思います。本当に留学してよかったと思っています。        

<後輩へのアドバイス>

 留学に行くかどうか悩んでいる人もいると思います。お金もかかるし大変なことも沢山あります。でも、自分次第でそれ以上に得るものを見つけられると思います。私は留学で沢山のことを知って、自分自身を見つめ直すきっかけになりました。今の生活が忙しくも充実しているのは留学で見つけたことがあったからこそです。少しでも留学に興味があったら、是非挑戦して欲しいと思います。得るものは語学力だけじゃない!