ゲルフ大学留学レポート
ゲルフ大学【2015年度前期帰国】私費
レポート作成N.N
私はカナダのオンタリオ州にあるゲルフというところに一年間留学させてもらいました。
ゲルフはとても治安が良く、夜道を歩いていても危険を感じることはありませんでした。自然が多く、学校の敷地内や住宅街にリスやウサギ、スカンクなどの動物がいます。スカンクのおならの臭いを嗅いだことがありますが強烈な、焦げた臭いとラーメンの匂いが混ざったような、何とも言えない臭いでした。
トロントへは、バスで往復30ドル、片道1時間半くらいで行くことができます。
ゲルフの気候は、冬は2,3月が一番寒く、体感温度は‐30°にもなることがあり、雪も降るし、凍ります。歩いているだけで毛先が凍り、分厚い靴下を履いていてもつま先の感覚がなくなるほどで、寒いというより痛いです。冬の寒さは忘れられません。夏は暑かったけど、日本のように湿度が高くないので過ごしやすかったです。そして、夏になると日が長くなり、21時まで明るく、22時に日が沈みます。
私は、初めはホームステイでしたがホストと合わなかったので、3か月でシェアハウスに変えました。ホームステイは800ドルで、シェアハウスはアプリやサイトで探して、400~500ドルでありました。
ゲルフの語学学校はレベル1~10のクラスに分かれています。私はそのとき一番下のレベル2からスタートしました。クラスは9人で、生徒はほぼ日本人とアラブ人でした。レベル2~5は、中学1年生~高校2年生レベルの英語を勉強しました。宿題や課題も少なく、学校が終わってから暇な日が多かったです。レベル6からは一気に授業内容などが難しくなり、課題もたくさん出て毎日が忙しかったです。課題を終わらすために授業が終わって夜まで学校に残っていたことも結構ありました。そして、上のほうのレベルになると、タイ、ペルー、韓国など様々な国の人たちが入ってきましたがそれでも日本人が一番多かったです。私はレベル2からずっとアラブの人たちと一緒に勉強してきたので、性格や考え方が日本人とは正反対でびっくりすることが多かったですが、イスラム教のことについてたくさん知ることができてとても興味深かったです。
また、1~2週間の休暇が二か月ごとにあり、ケベックやニューヨークなど、いろいろな場所に旅行できてとてもいい思い出がたくさんできたし、様々な学びもありました。どこが一番良かったかは選べないくらいどこも素敵な場所でした。
私は1年間留学しましたが、自分にとって初めての海外で留学だったので、全てが新しく、本当にあっという間の1年間でした。同じクラスメイトだった日本人の生徒と仲良くなったり、レベルが上がるにつれて色々な国の人達が入ってくるようになって、最後の2ヵ月に韓国の子と同じクラスになってその子ともう一人の日本人の子とお喋りしたり、レストランに行ったり、一緒に課題をしたりして、3人が一緒にいれたのは2ヵ月と短かったけど濃くて楽しい思い出がたくさんできたし、その韓国の子が私にとって初めての外国人の友達らしい友達だったのでとても嬉しかったです。ゲルフに来なければ絶対出会えなかった人達と出会って友達になり、多くの刺激をもらい本当に出会いに感謝したし、友達の大切さも感じました。
この一年間は楽しいことはもちろんですが、辛いこともたくさんありました。初めは不安でいっぱいで悩み事が絶えない日もありました。しかし、それらは自分にとってプラスになったと思います。様々な経験をして自分自身強くなれたので、今回の留学で得たものを糧に就活を始めとするこれからの困難を乗り越えていきたいと思っています。この留学という貴重な経験は私の人生の宝になると思うし、本当に行かせてもらえて良かったです。私も留学中に現地の人に何度か助けてもらったことがありますが、カナダには人への思いやりが強く、温かい心を持った人が多いと感じました。また、“Thank you”という相手への感謝の言葉も毎日耳にして、私も自然と事あるごとに“thank you”と言うようになってました。なので、これからも相手への思いやりと、感謝の気持ちや言葉を忘れずに生きていきたいと思いました。