ゲルフ大学留学レポート

ゲルフ大学【2018年度前期帰国】私費

レポート作成N.Y

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私は、2回生の後期が始まるころ、まだ自分が留学に行くなど考えもしていなかった。周りの友達が留学に対する興味を示す中、私はそれほど留学に興味・関心がなかった。1人で異国の地に行き、半年間または1年間の間、生活をするなどあの頃の私には考えられなかった。

 

しかし、転機が訪れたのは龍谷大学の留学サポートデスクが開催していた留学ウィークである。私は友達に誘われてこのイベントがあることを知った。曜日ごとにさまざまな国の留学が取り上げられており、実際に先輩の話も聞くことができるということで行ってみることにした。

 

留学といえばカナダといったイメージだけで参加したそのイベントで私は見事に留学に行くことを決意した。私も先輩のようにさまざまな国の友達を作りたい・自分自身の何かを変えるために、親元・友達から離れて生きるということも大切なのではないかというたったこれだけの動機であった。

 

留学願書を書き、面接を受け、着々と近づいてくるカナダ留学は楽しみや期待よりも、不安や心配の方が大きかった。私は英語力がある訳ではない、初めて会う人とすぐに打ち解けられる訳ではない、と悩みだすときりがないくらい心配ごとで頭がいっぱいになり、留学なんて行くと決めなければよかったと行く前から後悔をしていた。日本を出発した2月26日の感情は一生忘れないだろうと感じる。

 

 ゲルフ大学では、平常授業が行われる1週間前にレベル分けテストがある。この結果によって自分自身のレベル、つまりクラスが分けられるのである。私はレベル2であった。ショックと共に、もっと勉強をしておけばよかったと後悔した。文法が分からなかった訳ではない、自分自身のボキャブラリーが少なすぎたのである。悩んでいても仕方がない、ここで1から頑張ろうと決意し、私の留学生活が始まった。私は留学生活が始まってすぐにたくさんの友達ができた。韓国・サウジアラビア・イタリア・タイ・中国とクラスが非常にナショナリティーであった。ここでまず感じたことは、自分は人見知りであると思い込んでいただけであったということである。留学にきたからには1人でも多くの人と友達になりたいという思いが私を動かしたのであると感じる。英語力の向上を目指すことはもちろんであるが、私はそれよりもお互いの国について知る・文化について知るということに面白さを感じた。授業が早く終わる日は、クラスメイトでパーティーをし、各国の料理を作り合うなどして交流を楽しんだ。このような経験は私の人生の中でかけがえのないものであると感じている。

 

私が半年前、心配ごとばかりしている自分自身に声をかけるとしたら、行かなかった後悔は行けばよかったと最初から答えが見えているが、行ってからの後悔は行ってからでしか分からないから一歩踏み出してみろということである。留学を終えて私が今感じることは、後悔など1ミリたりともしていないということである。

 

 ホームスティ先では、ホストマザーがイベント関係の仕事をしていたことから、2つの大きなイベントに参加することができた。まず1つ目は、ウエディングシャワーというものである。結婚を控えた女性を親族や友達といった女性限定で祝うイベントである。みんなで料理を食べたり、ゲームをしたりと楽しい時間であった。新婚生活に役立ちそうなプレゼントをみんなが用意し、盛大なイベントであった。誰かの喜ぶ顔を見れることが嬉しいとホストマザーが言っており、心温まる瞬間であった。

私はこれから就職活動の時期を迎える。ホストマザーのように誰かを笑顔にする仕事に、人とコミュニケーションをとる仕事に就きたいと強く感じるようになった。

 

2つ目は、イースター祭である。イースター祭では、ホストマザーの妹家族と一緒にディナーを食べた。クッキーを作り、料理を作り、非常に楽しい時間であった。何よりも家族の一員としてこの家で過ごすことができている喜びが大きかった。文化の違いに触れる面白さ・文化の違いを発見する楽しさを感じ、この体験は留学にこなければできないものであると確信した。私は少しずつではあるが、英語力が向上しているのではないかと感じていた。ホストマザーやファザーは私のつたない英語を必死に聞き取り、たくさん話してくれた。私は英語を話すことへの抵抗はなくなった。

 

カナダ・ゲルフ大学への半年間の留学は、私のこれからの人生のスタートにすぎないと考えている。楽しいことばかりだった訳ではない。日本に帰りたいと思うことも多々あった。しかし、私自身がこの留学を通して将来やってみたい・挑戦してみたいと少しでも感じたことを信じたい。留学生活の半年間、毎日英語に触れるということは当たり前であったが、帰国した今、そうではない。ここから先の英語力の維持・向上は自分次第である。少しでも自分自身の将来を手助けできるように、今頑張れることをきちんと頑張りたい。