ゲルフ大学留学レポート

ゲルフ大学【2015年度後期帰国】私費

レポート作成S.M

私は、カナダのオンタリオ州にあるゲルフ大学へ8月から半年間留学をしました。ゲルフは比較的小さな町で、治安もよく、静かで勉強のしやすい環境でした。また、昔の建物をリノベーションして家や校舎として利用していることが多く、レンガ造りの建物がたくさんあり、街並みがかわいかったです。また、バスを使えばゲルフから片道1時間半ほどでトロントに行くことができます。8月の終わりごろにゲルフに到着したのですが、気温が暑くて驚きました。9月までは半袖で過ごしていた気がします。ゲルフは木がたくさんあり、季節とともに紅葉していくのがとてもきれいでした。ただ、季節の移り変わりが激しく、秋が来たと思ったらすぐに冬が来て、11月ごろから気温が一気に寒くなりました。また、1日の気温の変化も激しいと思いました。朝はとても冷えると思ったら、昼には上着がいらないほど暑くなるということもよくありました。また、今年の冬は例年より暖かかったらしく、雪は思ったより少なかったです。ただ、暖かいとはいっても、気温はマイナス二ケタという日がたびたびありました。


ゲルフ大学のELCPはレベルが10段階と細かく分かれているため、より自分に合った環境、レベルで学習することができると思います。クラスメイトは中国、日本人が多かったです。上のレベルに行くとアジア人以外もたくさんいてクラスメイトの国際色が豊かになります。授業は、英語のスキルをまんべんなく学ぶことができるので、とても身になる内容だったと思います。私は、留学前はスピーキングとリスニングに重点を置いた勉強をしたかったので、読み書きはあまり重要視していませんでした。そのため、ゲルフ大学の授業内容に少し不安がありました。しかし、実際に授業を受けていく中で、ライティングやリーディングの授業内でもディスカッションやプレゼンなど話す機会が多く、スピーキングとリスニングの授業以外にも自然と話す力、聴く力が鍛えられていることに気がつきました。また、スピーキングとリスニング以外の授業、特にライティングとリーディングの授業では、より多くのボキャブラリーを学ぶことができました。


留学中は楽しいことも辛いこともたくさんありました。カナダに到着して数日間は日本に早く帰りたいという気持ちが消えませんでした。英語を話すことにも少し恥じらいというか、ためらいと不安がありました。そのため、ホストマザーの前で泣いてしまうこともありました。しかし、そんな時ホストマザーが優しい言葉をかけてくれ、私が泣き止むまでずっとそばにいてくれました。私は半年間、同じ家族のところにホームステイをしました。私のホストファミリーは本当に親切で、いつも困ったことはないかと気にかけてくれたり、日本のことについてたくさん興味をもってくれたりと、明るく素敵なファミリーでした。また、ホストファザーは料理が得意な人で、いつもとても美味しい夕飯を作ってくれました。特に、サーモンを使った料理は特に印象に残っています。また、6歳のホストシスターはとてもパワフルな子で鬼ごっこをしたり、一緒に映画を観たりと本当の姉妹のように楽しく過ごしました。また、とてもいたずら好きでいつもみんなを笑わせてくれました。また、ハロウィンやクリスマスといった行事をファミリーと共に経験できたのは本当に貴重な体験だったと思います。ハロウィンの時は、シスター、ファザーと一緒に近所を歩いてお菓子をもらいました。どの家もイルミネーションがかわいく、子供たちの仮装も見ていて楽しかったです。クリスマスでは、トロントに住んでいるホストマザーの両親が住んでいるトロントまで行き、マザーの家族と過ごしました。ツリーの下に置いてあったプレゼントの量の多さに驚きました。他にもサンクスギビングデーなど本場の行事を体験でき、とても楽しかったです。帰国するときは、笑顔で別れようと思っていましたがファミリーに感謝の言葉を伝えているうちに今までの思い出がよみがえってきて、号泣してしまいました。素晴らしいホストファミリーに心の底から感謝をしています。また、クラスメイトにも感謝をしています。クラスで英語がうまく話せなかった私に、クラスメイトはたくさん話しかけてくれ、笑わせてくれました。私も英語を話すことに慣れていき、クラスメイトとたくさんおしゃべりをしたり、家に遊びに行ったりしました。また、課題が多いときや授業がわからなかったときにはお互いに助け合いました。彼らに出会えたことは本当に私の宝物だと思います。もし、彼らがいなかったら私の留学生活はつまらないものになっていたと思います。また、日本にいた家族、友達にも心から感謝をしています。カナダで辛くなった時、何度も電話をしました。そして、話しているうちに気持ちが楽になり前向きになったことが何度もありました。この留学は語学力の向上はもちろんのこと、たくさんの出会いを通して、人々のやさしさに触れることができ、とても価値のあるものとなりました。そして、多くの人に支えられているということを実感した半年間でした。


留学前は、留学をしようか悩んでいましたが、日本から離れて海外で生活をしてみるというのは非常に大事な経験だと思いました。また、何かをしたいという気持ちがあるときは、すぐに行動に移すことが大切だということも実感しました。もし、少しでも留学に行きたいという気持ちがあるのならば、ぜひ行くべきだと思います。留学に行って得ることは人それぞれだと思いますが、国内にいては気づかない発見があると思います。この留学で学んだこと、感じたことをこれからに生かしていくために、まずは英語の勉強をこつこつと続けていき、そしてTOEICでその成果を確認しながら英語を自分の武器にできるよう努力していきたいと思います。また、日本に来ている外国の人々とたくさん交流していこうと思いました。そして、日ごろから感謝の気持ちを忘れずに生きていこうと思います。image33 image22 image